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2007年12月31日(月) 
福田首相が中国を訪問されていますね。
日中友好ムードに水を差すつもりはありませんが、世の中には立派な方が沢山おられます。この方もそのお一人です。(農業or建設関係者の方はご存知の方も多いと思いますが)

そして、悲しくも美しい夫婦愛のお話でもあります。

時代は、戦前の台湾でのこと、時の日本政府は近代国家台湾建設を、そして農業用水建設と新田開発のため八田與一を派遣しました。
当時の台湾国家予算の1/5を費やし、ダム建設はアメリカから技術輸入の時代にアメリカの技術者と喧嘩してまでも日本独自の工法を開発した物語でもあります。(プロジェクトX風♪♪)

以下、I Love ASIAからの抜粋です。
http://www.a-eda.net/asia/index.html

八田與一は1886年、金沢市に生まれ、東大・土木工学を卒業後、24歳の時(1910年)に台湾総督府内務局土木課の技手としてつとめた。
当初は衛生工事を担当していたが、28歳からは水利事業を担当、設計工事の責任者として桃園の水利事業以降は第一人者として技師として認められることになった。
56歳で亡くなるまでほぼ全生涯を台湾に住み、台湾のために尽くした。

彼は、当時アジア一といわれた烏山頭ダムと1万6000キロにおよぶ灌漑用水路の建設(1920年着工10年を要した大規模土木事業)にあたり、人情味のある現場責任者として農民に慕われた。

烏山頭は大きな工事であり困難も伴い時間もかかる。働く人たちが安心していい仕事ができるために家族が一緒じゃないといけない。」と八田與一は主張した。
そして工事が始まり、家族を含め2000人にもなるひとつの街ができた。工事関係の施設はもちろんのこと、家族も住める宿舎や共同浴場、商店や娯楽施設(テニスコートや広場)、さらに学校もできたのだ。

嘉南平野はサトウキビすら育たなかったといわれる。八田與一が建設したダムと1万6000キロにおよぶ網の目のような用水路のおかげで台湾最大の穀倉地に変わった。 嘉南平原の隅々にまで潅漑用水が行きわたるのを見とどけてから、八田與一は家族とともに台北に去った。
八田は太平洋戦争の最中の1942年、陸軍に徴用されてフィリピンに向かう途中、乗っていた船がアメリカの潜水艦に撃沈されて、この世を去った。 (その遺骸は、操業中だった山口県の漁船によって、偶然網にかかり引き上げられた) 

3年後、戦争に敗れた日本人は一人残らず台湾を去らなければならなくなった。烏山頭に疎開していた妻の外代樹(とよき)は、他の疎開先から戻ってきた子息と会った日の深夜(9/1)に、夫が心血を注いだ烏山頭ダムの放水口の身を投げて後を追った。享年46歳であった。そして昭和21年12月15日、嘉南の農民たちによって八田與一夫妻の墓がその地に建てられた。

作業着姿の銅像とともにいまも農民たちの手で守られて、今でも毎年5月8日、神榊のごとく幕っていた八田輿一のために現地の人々によって追悼式が行われている。

台湾の李登輝前総統は、「台湾に寄与した日本人を挙げるとすれば、嘉南大用水路を造り上げた八田技師が一番に挙げられるでしょう」と語っている。

植民地について肯定するわけではないが、搾取ではないインフラづくり中心の政策は間違っていなかったと認識している。なぜならば八田氏の貢献とそのことに対する日本の国費投入の実態、そのことに対する現地の方々の彼への今も残る心をみれば明らかである。
日本人の一部や周辺国の一部には植民地政策についてすべて悪と決め付け、さらに、なかったことまで宣伝されてきた戦後であるが、八田氏も含めて台湾を心から愛し尽くした先輩がいたことを私たちは忘れてはならない。
日本人のプライドとして次代につなげていくべきであろう。

60年間、台湾の教科書に載ったただ一人の日本人でもあります。

ご家族、近親者には勝手に掲載したことお許しください。

八田與一関連資料はコチラ
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/human/hatta/index.html

写真① 妻の外代樹(とよき)が身投げした放水路
写真② 烏山頭ダム
写真③ 八田與一の銅像

閲覧数1,437 カテゴリ海外交流 コメント0 投稿日時2007/12/31 09:29
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