学級 という「集団」の中での 「個別支援」 (1)学級 という「集団」をよく知っている専門家 次の3人は、学級 という「集団」の中での 「個別支援」 の仕方をよく知っている。(自分で聞いてみてそう思った。) (A)阿部 利彦 氏(所沢市教育委員会 健やか輝き支援室) (B)水野 薫 氏(福島大学教授) (C)横山浩之 氏(東北大学病院 → 山形大学准教授) (2)「集団」の中での 「個別支援」のよくある失敗 (A)個別支援の必要な子どもに、教科担任あるいは、 サブの教科担任、支援員がべったりはりついて教えるケース ほとんどの場合、大人が、まわりの子どもに、 「あの子は特別扱いされている」と教えることになり、 いじめなどの原因になる。 (肢体や視覚の不自由の場合は、この限りではない) 「集団」の中での 「個別支援」は、長くても1回10秒(横山浩之 氏) (B)目立つ子どもを教科担任が真っ先に相手してしまう。 教室を走り回ったり、席についていない子どもを 相手しまいがちであるが、 子どもに担任が振り回されているのを見ている まわりの子どもたちが、この担任にそっぽを向きはじめ 学級崩壊へと進んでいくかもしれない。 最初に相手をしなければいけないのは、「まわりの子ども」 つまり、教科書を読ませるなどの作業をさせながら、 席につかないこどもを、担任が黙って、席につかせるなどをする。 (3)マンツーマンの 「個別支援」とは違う。 家庭教師とこども、親と子ども、診察室の医師とこども 検査室の心理士とこども、通級教室の担任とこども・・・・ のようなマンツーマンの 「個別支援」は、 「集団」の中での 「個別支援」としては、ほとんど使えない。 |