自分のやる事をあらゆる角度から徹底的に研究するのは、

野蛮人と農民と田舎者だけである。

それゆえ、彼らが思考から事実に到るとき、その仕事は完全無欠である。


H・ド・バルザック

世界は人間なしに始まったし、

人間なしに終わるだろう

レヴィ・ストロース

“廃墟空間”においては、一切の生産が“あそび”になる。

世のもっともシリアスなことが哄笑のタネになり、

意味が無意味になり、

価

実験したい、さらに知りたいという情熱が

しばしば私の作品を不連続な展開へと導いてきた。

それはたぶん、経験よりも実験に私が見せられているためであろう。

同様に、知識よりも知ろうとする営みの方が好きだ。

熊谷守一「喜雨」より　　　　　　

人間というものは、かわいそうなものです。

諸君は〈自然に従って〉生きることを望むのか？

自然と言われるものの何たるかを、考えてみるがいい。

それは、

きりもなく浪費するもの、はな

知恵の友philosophosとは、

その仮面をつけていては生き残れないような仮面をあえて求めるという風にして

知恵を求める者のことであり、

風変わりで危険な、実際にはほとんど賢明ではないような

いかにして脳が構築しようとする因果律を止めてやるか、

技を使うときには、ある独特の「考えない状態」になることをめざしている。

---中略---

だからといって、何かをやることはやるわけですから、

まったく無意識というわけには行かない。

原始のおびえ。

猿の涙からうまれた。

しょせんひとつの試みでしかない僕等が。

偶然に開始され、膨大な時間をかけて進行していることがある。

それは現れてしまうまでは、だれの目にもふれない無言の変化である。