ドイツから帰国したら初盆の法要に行くつもりでしたが、疲れが出て香典だけで許してもらった。 長男の嫁の父はいい男だった。今時にはめずらしい男気にあふれた大工の棟梁であった。 一度しか会えず、一回しか飲めなかったのに、無口な男の面影をしみじみ思い出す。
紅あずまの焼き芋が届いた。
なくなった嫁の父が大好きだったので・・・と手紙が入っていた。
大工の棟梁もやめて、植木の剪定を手伝っていたらしいが、脚立から落ちて打ちどころが悪く亡くなった。 入院時は笑ってベッドにいたが急変して、あっという間に息を引き取ったとのこと。 65歳の若さ、体格もよく、無口だけど明るい性格は、私と気があった。 天国にいった嫁の父に、あの世でも一度会いたい。
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