1,523万kW/1,782万kW (04/26 14:20)
85%
■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=275233
2017年02月21日(火) 

僕の好きな曲の一つに Der Hirt auf dem Felsen (岩の上の牧人)という歌がある。

この曲はミューラー(Wilhelm Müller)の詩に曲を付けたものであるが、シューベルトの歌曲の中でも異色の作品である。

何が異色かと言えば、先ず演奏時間が12分を超える長大さである。これはリート(Lied)と呼ぶより「演奏会用アリア」と言った方がよいのではないかと思う。

それともう一つ異色な点は、ピアノのほかにクラリネットが加わっていることである。歌曲でピアノ以外の楽器が入ることはシューベルトの時代には珍しい。(後の時代=マーラーやリヒャルト・シュトラウスになるとオーケストラ伴奏のものがあるが、)

そしてこのクラリネットは、伴奏というより歌のパートとして扱われていて、人声との「二重唱」の趣がある。

 

僕がこの曲を初めて耳にしたのは20歳前後のころで、そのとき非常に印象深く思ったのであるが、以来演奏会でも放送でも聴く機会がなく今まで来てしまった。

それが、たまたま先日BBCの放送聴いていたらこの曲が流れてきて、俄かに昔の思い出が蘇ったのである。

もう一度聴き返してみたくなり、YouTube で探してみたら、幸運にも1件だけ見つかった。歌っているのはオランダの名ソプラノ、エリー・アメリンクである。

https://www.youtube.com/watch?v=rPpII4xTVrc

この画像には曲の進行に従って楽譜が表示されるので、歌曲ファンにはありがたいことである。


閲覧数290 カテゴリ連載読物 投稿日時2017/02/21 09:11
公開範囲外部公開
■プロフィール
jamjamさん
[一言]
定年退職して20年経ちましたが、40年やってきた土木屋の根性は未だ…
■この日はどんな日
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み