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2023年01月14日 08時56分
●JR、「不当」の主張に激しく反論
JR側は答弁書の内容から「重要な部分を口頭陳述したい」と申し出、吉岡雅史弁護士が「2社を乗り継ぐから運賃が併算される。端的にそれに尽きる」と説明。JR1社だけより高くなるのは「ごく一般的な仕組みで、不当な運賃というのは法律的におよそあり得ない」と述べた。 傍聴した原告からは「まったく噛み合っていない。JRの都合で勝手に乗り入れしたのに、そこを見ていない」との声が上がった。原告側の中村忠史弁護士は「そもそもの制度設計の問題です。そこを主張していきます」と意気込んだ。次回の口頭弁論は3月15日午後2時に東京地裁で開かれる。
「幼稚園の頃から70年近く常磐線を利用してきました。学生のころは上野まで乗り換えなしで18分で行けましたが、1971年の乗り入れで23〜25分かかるようになりました。北千住での乗り換えは地下2階から地上2階まで行かなければなりません。直通のエスカレーターもエレベーターもありません」 「割高運賃など不利益が押し付けられています。原告の一人、87歳の年金生活者は浅草橋まで定期的にいくのに、西日暮里乗り換えで470円かかります。JRだけなら220円で、2倍以上です」 「20年前にもJRなどに質問状を出しましたが、納得いく回答ではありませんでした。今回、提訴前に再度3者に要望書を送りましたが、回答は同じでした。見通しが甘かったという制度設計の誤りです。裁判所には公正な判断をお願いします」
●スライドで振り返る問題の構図
弁護士ドットコムニュースの記事「常磐線の『不当運賃』問題 50年の時を越え司法の場へ 鉄道工学の専門家が解説」より抜粋
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