ある日、神父さまが天国に召されたそうです。当然神父ですから天国に行きました。 天国に着いた神父さまは驚きます。なにしろ、天国は豪華な部屋に沢山のご馳走と、美酒に美人の天使がサ-ビスしてくれます。 それが毎晩のように続くのです。ところが、地上での必死の延命の結果、神父さんは生き返ってしまいます。 それからは神父さまはいかに天国がすばらしいところかを信者達に伝えます。 そして、ますます、信仰を深くしました。 ところがその後しばらくして、延命の甲斐もなく再び亡くなります。 そして、当然また天国に行きます。ところがこのときの天国は貧しい部屋に大勢が詰め込まれ、食べるものといったらパンと葡萄酒の質の悪いものばかりでしたし、天使も年寄りで意地の悪いおばあさんになっていました。 神父さんは門番に文句を言いました。この前来たときには天国はすばらしいところだったのに、なんで今回はこんな扱いなんだ。 門番は「あのときは貴方はお客さんでしたから」と言い放ちました。 このジョ-クはおもしろいのですが、同じことが起こっているとは知りませんでした。 オリンピックが終わった日の朝日新聞の「天声人語」に、新聞記者が通訳をしてくれた日本に留学していたことのある学生に「北京は治安は良いし、市民は礼儀正しいし、食事の時もすばらしい歓迎をしてくれて、や-、中国はすばらしい国になりましたね」といったところ「今、貴方はお客さんだからですよ」といわれたそうです。 モスクワのホテルでウオッカを飲みながら、「ハラショ-、ロシアはすばらしい国だ」と 叫んだら「酔いすぎです」と追い出された話もあったけど、本当に朝日に載るような事があったとは思わなかった。 |