2,092万kW/2,343万kW (09/21 11:55)
89%
■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=22150
2007年08月22日(水) 
「ナチュラル・デジタル」という言葉があるそうだ。辞書を引いてもインタ-ネットで検索しても出てこない。
おそらく新しい言葉なんだろう。しかし、こういう新しい考えは早くから興味をもって接していると理解は早まる。
とりあえず、生半可な知識だが、ここに載せておこう。また、ご存じの方はフォロ-してください。
元々は、考古学あたりからの研究のようだが、例えば、銅鐸や銅剣などが出土すると、その保存状態が周りの環境によって変わってくる。
埋蔵された年代などを調べるのには、銅鐸などの腐食ぐわいを他の遺跡の物と比較する必要がある。それによって、文化の伝わりなどが分かるからであります。
その時の地中の環境を調べることを「ナチュラル・デジテル」というらしいのです。
たとえば、ある場所の地中の水分の移動が分かれば、その場所より離れた場所に銅イオンの流れ出した様子が分かるというのです。
逆に、イオンの移動を知ればその場所の地中環境が分かるのです。
つまり、そういった地中の条件が分かれば銅などの腐食の進行を補正して年代測定に結びつくというのです。
で、これがなんで、新しい考えなのかというと、実は米国での橋の崩落などや建物の基礎となる鉄骨が地中でどのように腐食してゆくか、それは地中の条件でどう変わるか、それも、数百年単位の状況がまだ学問になってなかったようなのです。
確かに高層ビルなども一律の基準では基礎の劣化を述べることは出来ません。
百年、場合によっては数千年の長さにわたる変化を知ろうにもなんのデ-タ-もなかったのです。
とくに、最近の地球温暖化のワッショイの結果、原子力発電が見直されてきています。
そんなときに、放射性廃棄物をどう処理するか、地中に埋めて本当に大丈夫なのか、そんな問題にも地中の物質の動きに対する回答がなかったのです。
本当は農業などでも、地中の肥料の動きは大切なはずです。しかし、一年で収穫する物はそこまで考えてなくとも問題は無かったのでしょう。

閲覧数1,950 カテゴリオメメの玉手箱 コメント2 投稿日時2007/08/22 11:45
公開範囲外部公開
コメント(2)
時系列表示返信表示日付順
  • 2007/08/23 07:08
    jamjamさん
    このブログを読んでいて思い出したことがあります。土木工学のごく初歩の知識ですが、
    橋やビルの基礎に打ち込まれる基礎杭は、昔は松丸太を使っていましたが、これが地下水位以下にあると半永久的に腐らないということ、そして、水に浸かったり乾いたりを繰り返すところがいちばん腐りやすいということです。
    先年、大阪市役所が建てかえられたときに撤去された旧庁舎の基礎杭の写真を見ましたが、まるで伐り出してきたままと思われるように生き生きとしていました。現在使われている鋼管杭なら水中でも腐食していたかもしれません。
    今では基礎杭に使えるような真直ぐで大きな松丸太は入手できないから、鋼管やコンクリートを使用せざるを得ませんが、自然のものの強さを再認識しその秘密を解明することで、新しい世界が開けるのではないかと思いました。
    次項有
  • 2007/08/23 09:34
    鉛筆オメメさん
    カツさん、感性というより、単に好奇心が強いだけかもしれません。
    jamjamさん、そうですか、木材にそれだけの耐久力があるなんて知りませんでしたが、それこそがまさに、地中の動態を研究する必要がありましょう。
    鉄筋の建物の中の鉄の材質、耐久性などはコンクリ-トを一つの地中と見なせば、その内
    の水分移動など、年数は10年から100年のオ-ダ-になっても、いまある鉄筋の建物の多さ
    から考えると至急に必要な研究でしょう。
    次項有
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
オメメさん
[一言]
ハンドル・ネ-ムはなんでも覗こうとのことから付けました。
■この日はどんな日
書き込みはありませんでした。
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み