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2010年08月09日(月) 
甲子園での高校野球が始まった。今は延長回数も決められているようだが、私の若い頃は延長何十回と同点同士でしかもたった一人で投げ抜いたなんてピッチャ-がいたものだ。
この猛暑の中をそれだけの運動をしながら、ほとんど汗をかかない選手もいる。
逆に、私もそうだったが、ちょっと動いただけでボタボタと汗が全身から噴き出す人もいる。
哺乳動物は人や一部の水棲の種を除けばほとんどが毛に覆われている。
恒温動物でもある哺乳類は体温を一定に保つ工夫を体に備えている。だから、炎天下での運動ではほぼ一定の発汗量を保たないと体温が上昇しすぎてしまう。
高校野球のピッチャ-などは普通の選手の数倍の体温調節の水分が必要だろう。しかし、話を聞くと、彼らの試合中の肌はしっとりする程度で吹き出すような汗はかかないのだそうだ。
そこで、人間はなんで哺乳類の中で毛の生えない種になったのだろうか。調べてみるといくつかの説があるようだ。
1.「 外部寄生虫がとりつきにくくする」。
  この説は犬やネコの寄生虫を考えれば毛があった方と無い方を比べてもそんなに大き  な差がないのは経験上分かる。ヒルはともかく毛ダニなどは毛があった方が繁殖しや  すいだろう。
2.「 体表を露出することで、放熱効率を上げる」。
これも、ラッコやオットセイのようにむしろ保温の必要な水域に住む種でも、毛はあ  る。
3.「 幼形成熟(ネオテニー)の結果。」
  胎児のいつ頃から有毛哺乳類は毛が生えてくるのかなんてことを研究した説は見つか  らなく、ウ-パ-ル-パ-のように肺が外部に露出するなんて著名な体型の変化はサ  ルにも見られないから論外だろう
4.「 性的接触の効果を上げるための適応」
皮膚のアポクリン腺からでる性的刺激物質いわゆるフェロモンの必要が無くなったた  め。つまり、会話や視覚の発達により、別の手段で性的刺激を代行出来るようになっ  た。
  視覚による性的刺激が優位になったため。その例として女性の脇毛を見ると思わずド  キっとする。
5.「水生類人猿説」
  人は進化の途中で 一時期に水中生活を送ったことのあるなごり。水に浸からない頭  髪だけが残ったという説。これは化石が発見されないから間違いだとの反論には、地  球上には海水部分が多いので発見されてないだけだと、まあ、奇説に過ぎないでしょ  う。
人類が樹上生活をしていたアフリカの森林から、大地溝帯の地形の変化により、サバンナが増加したために、地上生活をおくり始めた。
この説は様々な化石などで証明されているようだが、地上に降りてきたから毛が要らなくなったとの説には、体温の定常化があるとしても、何も無毛になる必要はあるまい。
サバンナには熱いにもかかわらず、ライオンやシマウマなどの恒温野生動物が数多くいる。
しかし、彼らは無毛にはなっていない。
そうすると、汗から出るアポクロン腺物質の性的フェロモンが必要なくなったから、無毛になったとの説もうなずけないことはない。
もう一つ重要な原因には紫外線がある。有毛と無毛ではどちらが紫外線に弱いかが分からない。透明な角膜でも90%以上の紫外線を阻止しているから、皮膚の有毛、無毛の差などは分からない。
話は高校野球に戻るが、彼らがボタボタと汗をかかないのは、体温調節に上手に汗をかいているからに違いない。
つまり、人の無毛化は体温調節と紫外線予防のどちらかがおもな原因になつていることだろう。
詩人ランボ-だかがアフリカで武器商人をしていたころに、暑く寝苦しい夜は黒人女を抱くとなんとか寝付くことが出来ると語っていたそうだが、もはやそんなことを試す年齢ではなくなっている。
かといって、高校野球の投手とともに暑い夜を過ごす趣味はない。

閲覧数546 カテゴリオメメの玉手箱 コメント0 投稿日時2010/08/09 11:34
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