先週は北朝鮮の金総書記がロシアに出掛けるニュ-スが伝えられた。 帰りには中国にも寄っての訪問のようだった。 私は決して北朝鮮が好きなのではない。政治形態も、軍事政権も、独裁も、そして、狡猾な外交方針もすべてが嫌いではあります。 しかし、このロシア訪問の金氏のニュ-スを見ていて、病に冒され、半身不随の様にも見える体で、飛行機が嫌いと言うこともあってか、長時間の列車での移動を一心不乱にこなしている姿を見たときに、いかなる政治形体にせよ、そして、それが作られた物であっても、一国のリ-ダ-が食料や燃料の援助を求めて病身をおして、長距離の旅に出る、その心いきには感心したのです。 口先だけで未曾有の災害を受けた日本に対して、他人事のように自らの私利私欲を肥やそうとする政治家の争いを見ていたら、あのなりふり構わぬ金氏の行動は立派に思えるのです。 例えその求める援助が北朝鮮の国民の為だけではないとしても、金氏がいることによって民主化や自由経済化が遅れようとも、彼の政治家としての行動は日本の政治家も少しは見習って欲しい。 |