アベノミクスの成否については諮問会議の専門家の間でも意見がわかれている。 アベノミクスは機能していないという意見の委員もいた。 我々庶民には大企業の実態はわからない。 しかしGDPの60%を占める個人消費が冷え込んでいるのは実感として分かる。 スーパーなど小売店の値下げは以前より大きい。 これは消費者の財布の紐がそうとうきついので、買ってもらうためには値下げをせざるを得ないということなのだろうと思う。 しかし安い商品を提供する中小製造業は大丈夫なのかなあ、と心配になることがある。 高齢の年金生活の人達は一様に「年々どころか月々に財布が逼迫してますよ」と言っている。 また円安の影響は裏目に出て、中小企業が生産拠点を海外に移してしまった結果、国内は潤わないという状況になっているそうだ。 現時点でアベノミクスが機能しているのかどうかの判断は難しいと思う。 円安、株高で一部の大企業は収益を増やしている。 その反面、中小企業は逼迫度を強めている。 したがってGDPの60%を占める個人消費は回復どころか一層冷え込みを強めているのが実情のようだ。 景気の回復を願わない国民はいないと思う。 しかし「経済は生き物」で、「財政出動で思うように動かせる」しろものでもないようだ。 それにしてもアベノミクスはどうも怪しいような気がしている。 本当に「財政出動」でデフレ脱却ができるのだろうか。 大多数の国民の個人消費が上向くのだろうか。 アベノミクスの効果が表れるまでにはタイムラグがある、と政府は言っている。 その間にも経済格差はどんどん広がる。 諮問委員会の専門家からも「アベノミクスは機能していないのではないか」という意見が出ていた。 大企業と中小企業と家計を握る主婦層の間では景気回復の実感度が全然違う。 これが「アベノミクスが招く格差」なのかどうか。 かといって「国家財政」も危機的状況を迎えつつある。 国民は衆議院選挙でどんな判断を示すのか、誰にも予測はつかないだろうと思う。 やはり永田町も政界も「一寸先は闇」だなあと思う。 |