深層心理とか、その方面のことはまるきり分かりません。
深層な分かりません。らぬ表面のことすら分かりません。
昔、没頭したことのある深層心理学のユングが錬金術と曼荼羅に傾倒していたという記述に出会った時は、妙に非科学的な印象を受けた。 それに深層心理学と化学の分野であるように思える錬金術が、どう関連するのかも疑問だった。 ユングの深層心理学の研究書を読み漁っていたところ。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3…3%E3%82%B0 この曼荼羅と錬金術が出てきたところで、この神秘主義には付いて行けんと思って、ユング研究を中断した。20年以上前のことだ。 今は便利なウィキペディアがあるので調べてみた。 簡潔にまとめられていたので、なるほどと理解できた。 ウィキペディアによると、 「1928年、ユングはリヒャルト・ヴィルヘルムの手による中国道教の錬金術のドイツ語訳を入手し、曼荼羅に夢中になる。これにコメントを付けて、1929年に『黄金の華の秘密』というタイトルで出版した[15]。」 なぜ「錬金術」なのかという疑問があったが、さらにウィキペディアを参照すると、なるほどと納得がいった。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93 錬金術というのは化学的な領域だけでなく、 「最も狭義には、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。 広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指す。」 ・・・ということであるらしい。なるほど。 「心理学者カール・グスタフ・ユングは、錬金術に注目し、『心理学と錬金術』なる著書を書いた。その本の考察のすえにユングが得た構図は、錬金術(のみならずいっさいの神秘主義というもの)が、実は「対立しあうものの結合」をめざしていること、そこに登場する物質と物質の変化のすべてはほとんど心の変容のプロセスのアレゴリーであること、また、そこにはたいてい「アニマとアニムスの対比と統合」が暗示されているということである」ウィキペディアより。 ユングが錬金術に傾倒したのはそういうことだったのかと、おぼろげながら理解できた。 なるほど神秘主義の考察でもあったのかと。 またアニマ・アニムスの対比と統合の考察でもあったのかと。 こうして調べてみると「錬金術」というのはかなり広い領域を持っていて、面白いもんだなあと思った。 |