播州しの笛は、播州の笛師・安本雄美さんが手作りされている、しの笛で「播州雄美笛」という。 播州一帯の竹で作られている。 播州は西播磨、中播磨、東播磨、北播磨と、海あり山ありの広範な地域だ。 この一帯から、しの笛に適した竹を探して、しの笛を作っておられる。 播州しの笛は竹の一節で作られるので、太さ・長さが全部違い、同じ笛は二つと存在しない。 それぞれの笛に、音色、吹き心地に個性があって面白い。 京都や江戸の笛と違って、姿は無骨で素朴だが、音色はとても美しい。 播州姫路生まれの私は演奏会では播州雄美笛しか使わない。 播磨人の私にとっては「播州雄美笛」は日本一の笛でもある。 塗りに朱がさした笛がある。播州雄美笛「紅」・・「紅の笛」だ。 この笛は非常によく鳴る笛で、音色もとても美しい。 播州雄美笛「紅」も世界で一本だけの、しの笛だ。 |