それ考えると『色即是空』の考えにいたった仏陀の考えって凄いですね・・・。
つか、『色即是空』も元をたどればサンスクリット語の韻を漢字に当てはめたものなのでしょうけど・・・。
最先端物理学の素粒子論を読んでみると、すごく面白い。 素粒子のレベルまで細分化すると、我々の宇宙は「無」でもなく「有」でもなく、「空」であるということになるらしい。 「色即是空」・・・ノーベル物理学賞・湯川秀樹博士の中間子理論のヒントになった思考だ。 我々の宇宙に存在する物質というのは「空」である。 さて、そうなると「自分自身」というのは何だ?と突き詰めると、すごく面白い。 近代哲学のデカルトは「我思うゆえに我あり」と定義し、心身二元論を展開した。 では「我」つまり「自分自身」とは何か? 心が「我」なのか、自分を自分と意識する我が、我なのか。 では意識はどこから起こるのか。脳から。 では脳が「自分自身」なのか。 脳細胞を細分化すると、原子になり、さらに細分化すると素粒子になり、素粒子は「有」でも「無」でもない「空」である。 そこに至ると「自分自身」はどこにあるのか。 「自分自身」の「存在」というものは「有」でもなく「無」でもなく「空」である、という結論にいたる。 「自分自身」とは「空」である、というのが最先端物理学、科学の結論ということになる。 「自分自身」とは「色即是空」の存在。「有」でもなく「無」でもなく「空」である。 わかったような、わからないような結論に至るわけだが、物理学者さんたちは、どう理解しておられるのだろう。 摩訶不思議だ。 |