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2009年03月17日(火) 
先日の日曜日、夜にテレビを点けたら、N響がストラヴィンスキーやワーグナーをやっていた。

ワーグナーは楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲。

まあ、この曲ほど、極めつけというのもないな~

例のトリスタン和音と無限旋律。
救いの無い悲劇にはふさわしい和声だろう。
オケで聴くのは久々だな~

ヨーロッパ恋愛至上主義文学の原型とも言える「トリスタンとイゾルデ」

時代は変わって、「ペリアスとメリザンド」、「ロメオとジュリエット」なども、原型を同じくする文学だろう。

「白い手のイゾルデ」などは、ユング派の深層心理学の分析例によく引用される。

そもそも「トリスタンとイゾルデ」自体が、ユングの深層心理学の豊かな「狩場」でもあることだし。

アニマ、アニムスの「原型」を見ることができる文学でもある。

憂鬱と喜悦とが交錯するような、絶望と愉悦が渦巻くような、深層心理の茫漠とした姿をそのまま映すかのような、トリスタン和音と無限旋律。

この古典的な前奏曲も、初演時は賛否両論で騒然となったそうだ。
終止することなく、永遠に浮遊し続ける無限旋律。
当時の聴衆は、よほど耳がよかったのだろう。

それはさておき、深層心理の模様を表現するには、音楽は最適だろうと思う。

文章で伝えるのは至難の業だろう。その点、美術と音楽は、うってつけだろうと思う。

現代の深層心理を映す曲を書きたいな~ 書こうかな。

「トリスタンとイゾルデ」前奏曲を聴きながら、そんなことを思った。

閲覧数899 カテゴリクラシック コメント0 投稿日時2009/03/17 01:25
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