この問題は結局、一国の総理がいかに考え違いをしているかと言うことを浮き彫りにした。 話を渡辺喜美元行政改革担当相が事実上の離党宣言を行ったことに戻してみよう。 その際に閣僚から「政党人として当選しているから歩調を合わせてほしいが、離党されるなら早くしたほうがいい」と言う意見が出、ポッポ弟君自身も「党の組織の中で言い分が通らなかったら離脱するというのは、あまりにも身勝手な言い分だ。全く理にかなわない」と批判している。 今の小選挙区比例代表の選挙制度は国会が完全な政党政治だということを示している。 市会議員選挙でこの地区、この業界の代表として人を送り込むとはまったく違う。 したがって総理大臣というものは個人で勝ち取ったものではなく政党のマニフェストにより勝利したことで得られるものだ。 それを小泉劇場、安倍、福田辞任なんかがあったために勘違いが起こってしまったのではないかと考えている。 郵政民営化を掲げて勝利した以上それを推進していくのが当然なことで、その中でかんぽの宿が不当に安く売却された。重要な歴史的建造物が取り壊されようとした。社長に問題があるのではないか。そんな声がでてきた。 そのそれぞれについてきっちり説明責任を果たしさえすればこんなバカなパフォーマンスはおきなかったし、できなかった。 それを“わたしは郵政民営化に本当は賛成では云々”なんてことを公に言う資質だからことは大きくなった。 西川氏続投に際しても援護も無い。挙句に“法を犯してないものをやめさすわけにはいかない”などと言う発言する閣僚まで出る。これではまるで“法を犯す”の前に“悪いことはしていても”とついているような印象を受ける。 ポッポ弟君、相当に頭のいい方です。ですから逆にアルカイダ発言でも兄の資産目減り発言でも自分の中でわかっている説明を抜かし真意が伝わらない事態を起こしておられます。 今後のことはわかりません。 しかしこの一連の騒ぎでいろんなことがわかり、それが今後にいい方向になることを祈るのみです。 |