道志村トレイルレースは、道志村制120周年を記念して 2009年に創設されたトレイルランニング大会です。 舞台は山梨県道志村の道志山系。 山梨百名山の菜畑山(1283m)、今倉山(1470m)、御正体山(1682m)、 鳥の胸山(1208m)などを巡る全長41.3キロ、標高差1031m、 累積標高差3100mの上級者向けコースです。 この大会の名をとどろかせたのは、2009年の第1回大会。 コースの過酷さと、あいにくの悪天候で、完走率はなんと30.8%。 「富士登山競走よりもきついレース」として一躍有名になりました。 その後の第2回大会の完走率は66.1%とかなり盛り返しましたが、 昨年の第3回の完走率も61.3%。 完走率が低いのは、ノコギリとも称される激しいアップダウンが連続する コースの過酷さと、厳しい関門時間によるものです。 レースの制限時間は10時間ですが、コースの途中2か所 (20.2キロと31.6キロ)に関門が設けられており、 特に第1関門の制限時間で、例年、3分の1に及ぶランナーが足切りされてしまいます。 昨年の大会では、富士登山競走をぶっちぎりの歴代最高記録で優勝した トップランナーの宮原徹さんが全身痙攣でまさかのリタイア。 何が起こるか分からない、息の抜けない厳しいレースです。 この大会は、NESチャンピオンシップ (North-Tanzawa East-Yamanashi Speedrun Championship)の 第1戦にも指定されています。 北丹沢・山梨東部の指定3大会(5月の道志村トレイルレース、 7月の北丹沢12時間山岳耐久レース、9月の上野原トレイルレース)の 出場及び完走で、完走証とフィニッシャーTシャツが、 年末のファイナルパーティーで一人一人に授与されるのです。 募集要項には、「『全国屈指の難コースに挑戦する心』・ 『特色の違うコースに対応する技』・『3大会完走する安定した体』を 競う」とあります。 昨年度の3大会完走者は170名。 同じクラブのIさんが昨年度、見事3大会完走を果たしましたが、 鮮やかなオレンジのフィニッシャーTシャツには、 大きく「Survivors」の文字と「1/170」という数字が入っていました。 私は、今年の目標の一つに、7月の北丹沢12時間山岳耐久レースと 10月の日本山岳耐久レース(ハセツネ)の完走による トレイルランナーのトリプルマスター達成を掲げましたが、 どうせ北丹沢12時間山岳耐久レースに出るのなら、 この機会にNESチャンピオンシップにも挑戦してみようと考えました。 というわけで、今年度のトレイルレースのスケジュールは、 4月 ハセツネ30K(32K) 5月 道志村トレイルレース(41.3K) 7月 北丹沢12時間山岳耐久レース(44.2K) 9月 上野原トレイルレース(38.6K) 10月 日本山岳耐久レース(ハセツネ)(71.5K) ということになったわけです。 |