日曜日は、紅葉がちょうど見頃だということで、 浄土平にいこうということになりました。 渋滞を避けるため、8時過ぎにはチェックアウトしてホテルを出発し、 磐梯吾妻スカイラインを通って浄土平を目指します。 途中にはいくつものビューポイントがあり、 どこもかしこも、見事な紅葉です。 ただ、風がかなり強く、結構寒いです。 山の上は冷えるだろうと思って、 キャプリーン2の上にウィンドシールドジャケットを着ていましたが、 それでも寒いので、さらにフィーディニを羽織りました。 早めに出発したこともあって、思ったより渋滞しておらず、 9時15分頃には無事に浄土平に到着。 駐車場にもスムースに止められました。 吾妻小富士をみんなで散策した後、 他の方々はここから高湯温泉に向かうということで、 みなさんとはここでお別れ。 私はせっかくここまで来たので、 浄土平周辺をトレランすることにしました。 福島交通の福島駅行きのバスが12時45分に出るというので、 ビジターセンターにそれまで荷物を預かってもらい、 トレランザックを背負って走りに出ることに。 まずは標高1949mの一切経山に向かいます。 山頂まで登れば五色沼も見渡せる絶景が広がるというので、 期待していたのですが、登り始めたら雨が降ってきました。 だんだん登るにつれて風雨がひどくなり、 山頂付近は立っていられない位の暴風。 景色は全く見えません。 山頂の写真だけ撮ってすぐに引き返します。 山を降りた後は、鎌沼自然探勝路、谷地平、浄土平湿原を回ります。 木道が整備されており、走りやすい道です。 雨は降ったり止んだり。ときどき日が差すと紅葉が光にきらめきます。 快調に走って、11時にはビジターセンターに戻ってきました。 バスの時間まで1時間15分ありますが、 浄土平周辺の主要なトレッキングコースは全制覇しましたし、 結構雨に濡れて身体が冷えたので、 レストハウスで暖をとりながら休憩することにしました。 雨ということもあり、レストハウスは人がいっぱい。 ベンチに腰をおろし、着替えをしていたら、お年寄りがいたので、 「ここどうぞ」と声をかけました。 すると、反対側に座っていた2人のご婦人が、 「まあ、やさしいおにいさんねー。娘の婿に欲しいわ」とか言って、 話しかけてきました。一体私、いくつに見えたんでしょうか。。。 話してみると、お二人は、あの浪江町から避難中なんだそうです。 被災当時の話や、その後の御苦労など、いろいろお聞きしました。 発災直後は原発の情報も全く入らずに、「逃げろ」という近所の人の話で、 とにかく逃げたんだそうです。 今、一番つらいのは、家族がバラバラになって暮らさざるをえず、 孫の顔が見られないことだそうです。 「なかなか福島の人間は、福島を離れられないんだよねー。」とか、 「これまで一軒家しか住んだことがないから、 いまさらアパートには住めないんだよー。」と話してくれました。 そうこうしているうちに、バスの時間。 スカイラインを下っていると、皮肉なことに天気が良くなってきて、 バスの車中から見事な紅葉を堪能することができました。 バスの中から写真を撮っていると、地元のお年寄りが、 「ほら、こっちきて写真撮りな」と席を譲ってくれました。 スカイラインは上りは大渋滞していましたが、下りは渋滞も無く、 予定通り14時前に福島駅に到着。 新幹線の中で昼食を食べ、17時には自宅に帰りつきました。 いやー、ゴルフに温泉に宴会に、朝ジョグにトレラン、 さらに被災者のお話までお聞きして、充実した福島ツアーでした。 |