今日からお盆休み。

早速、休みの宿題になっている三大急登の残る一つ、
北アルプスの烏帽子岳・ブナ立尾根に行くことにしました。

烏帽子岳は長野県と富山県の境にある山です。
三大急登の中でも一番遠くにあるので、アプローチが大変です。

おまけに、ブナ立尾根の登山口になる高瀬ダムは、一般の車は入れず、
七倉に車を停めて、そこから登録タクシーを使うしかありません。
タクシーが動き出すのは朝５時半から。

というわけで、深夜１時２０分に起きて、１時半に車で家を出て、
中央高速を経て長野自動車道・安曇野ＩＣへ。

そこからさらに１時間ほど車を走らせ、朝の５時半ちょうどに
七倉山荘の駐車場に到着。既に登山客でほぼ満車状態です。

タクシーも順番待ちの列ができており、２０分ほど待ちました。
高瀬ダムまではタクシーで１２分、2000円ほど。
同じようなソロの登山客と４人で乗り合わせたので、
500円で済んだのはラッキーでした。

高瀬ダムからつり橋を渡り、キャンプ場を通って、
１５分ほどで北アルプス裏銀座登山口に到着。
ここからブナ立尾根を登り始めます。

ところどころ階段はありますが、黒戸尾根のような岩場や鎖場は
ほとんどありません。正統派の登りという感じです。
多くの登山者をパスしながら、リズムよく登って行きます。

登山口には「１２」の標識があり、烏帽子小屋が「０」です。
番号の減り方で、今どこまで来ているかがわかるようになっています。
「６」に来たのが７時ちょうど。いいペースで登れているようです。

登り始めてから２時間もしないうちに烏帽子小屋に到着。
小屋の前のお花畑がきれいです。

ニセ烏帽子とも言われる前烏帽子岳に登ると、
烏帽子岳が目の前にそびえています。
烏帽子岳を見るなら、ここから見るのが一番でしょう。
でも、あくまでも目指すピークは次の烏帽子岳なので、
写真だけ撮って先を急ぎます。

今日の天気は快晴、花崗岩の美しいオベリスクが青空に映えます。
うーん、ほれぼれします。
最後の登りだけは険しい鎖付きの岩場。
ピークは立つことすら恐ろしい、ただのとがった岩です。

登山口から２時間１４分で登り切りました。
コースタイムは６時間１０分ですから約36％。よく頑張りました。

ちょっと広い岩に腰をおろし、おやつのアンパンをかじります。
登山客はみんな途中でパスしてきたので、私の他には誰もいません。
岩の上に立って、気持ちの良い風が吹きわたる中、360度パノラマを独占。

しばらくすると、登山客がボチボチ上がってきたので、
写真を撮ってもらいました。人がいないと写真が困るんですよね。

来た道を戻る前に、周囲の四十八池を散策。
池の周りにさまざまな花が咲いていて、まるで地上の楽園です。

あまりにも素晴らしい景色で、なかなか去りがたく、結局、
烏帽子岳の周囲に１時間半以上いました。

戻りは一気に下ります。登りの時にパスしてきた登山客達から
「もう戻ってきたの？」と言われました。

下り切ったところに流れている川のほとりで靴を脱ぎ、
天然のアイシング。よく冷えていて気持ちいいです。

高瀬ダムから再びタクシーで七倉に戻り、車をピックアップして、
すぐそばの葛温泉「仙人閣」へ。日帰り入浴800円なり。
ここも誰もおらず、風情のある露天風呂を満喫。

帰りはお盆の帰省ラッシュで、高速の渋滞がありましたが、
それでも夕食の時間には間に合うように帰ってこれました。

日本三大急登チャレンジ、ここに完結。
いやー、短期間で集中的に登りましたが、楽しかったです。
夏の間は暑くてロードの練習はできないので、山がいいですね。


高瀬ダム　6:02
登山口　 6:18
烏帽子小屋　7:52
前烏帽子岳　8:01
烏帽子岳分岐　8:09
烏帽子岳山頂　8:16
(写真、おやつ、絶景を堪能後、四十八池散策）
烏帽子岳分岐　9:52
烏帽子小屋　10:08
登山口　　11:05
(川でアイシング)
高瀬ダム　11:35

走行距離 14キロ　走行時間 5:33 累積標高 2056m