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2015年03月01日(日) 
この週末は、MtSN(マウンテン・スポーツ・ネットワーク)のセミナー、
「ビバーク体験&ビバークギアテスト」に行ってきました。

ツェルトやビバークについて、講師から話を聞き、
その後、実際にツェルトの設営を実践練習するセミナーです。

土曜日の13時に武蔵増戸の伊奈キャンプ場に集合。
我が家からは電車で2時間ほどで着きました。

講師は4名。いずれもビバークの達人たちです。
1)福永克夫講師(株式会社アライテント)
2)松浦和弘講師(TJAR 2回連続完走者)
3)北島英明講師(都岳連山岳救助隊長)
4)大堀啓太講師(株式会社ファイントラック)

最初に、福永講師からツェルト総論の講義。
現在良く見られる、床部分が分割式になった三角テントは、
アライテントが開発したんだそうで、
アライテントは、いわば「ツェルトの元祖」ともいえる存在です。

元々、ツェルトの原型は、19世紀後半、アルペンスキーの創始者、
ツダルスキーが非常用装備として使用したのがはじまりとか。

その後、日本では、軽量テントもしくはビバークグッズとして、
独自の進化を遂げたんだそうです。

「ツェルトは薄い1枚の布でしかないが、風や雨を遮断する上に、
身体をすっぽりと覆ってくれるので、心理的な安心感をもたらし、
いろいろな使い方ができて応用が利く」と話してくれました。

使いやすいように張り綱はつけっぱなしにしておくといい、とか、
スタッフバックを大きいものに変えると使いやすい、と教えてくれ、
「是非、御守りとしてではなく、実際に使ってみて欲しい」との話でした。

次は、30名ほどの参加者が3班に分かれて、
松浦・北島・大堀講師の講義を順番に聞きます。

我々の班は、松浦講師から。

実際に昨年のTJARに使ったザックと装備一式を紹介してくれながら、
ツェルトの中で小さな折り畳み傘をさして空間をつくったり、
ツェルトの換気口から頭を出して、ポンチョのように使ったり、
体に巻きつけて防寒具にしたり、実践的な技を教えてくれました。

松浦さんは、ツェルトに限らず、装備はスタッフバックではなく、
透明なビニール袋に入れているそうです。

また、装備補修用のダクトテープは、
ストックの持ち手の下に巻きつけていました。
いろいろ工夫しているんですね。

次に、北島講師。

まずは、「準備と装備が命を守る」として、
登山届は警察ではなく、家族や会社の人に出したほうが良い、とか、
救急用に傷口洗浄用の真水を持つ、沢水は感染症の危険がある、とか、
首からかける紐は、引っ張られたときに切れるようにしておく、とか、
経験に基づく貴重なアドバイスをいただきました。

次に、ツェルトの正しい張り方についての講習。
ロープの結び方や、最も効果的な張り綱の角度、
さらには、ペグが打てない場合の石や雪による固定法など、
さまざまなテクニックを教わりました。

最後に、大堀講師。

軽量化のコツは、「1つ二役」ということで、
ストックをツェルトポールにも利用、
エマージェンシーシートをグラウンドシートにも利用、
サブザックをスタッフバックにも利用、
シュラフカバーをザックの内部防水カバーにも利用、
などの工夫を教えてくれました。

また、私も愛用しているファイントラックのドライレイヤー、
「アクティブスキンドライメッシュ」について、
正しい着方や買い替え時などもアドバイスしてくれました。

一通り講義が終わったら、ツェルト設営の実践講習。
2~3名に1張りずつツェルトが配られ、実際に河原で設営にトライ。

河原なので、ペグが打ちずらく、張り綱は石で固定します。
コツを教えてもらったおかげで、なかなかうまくできました。

実際に中に寝てみると、それなりの広さがあります。
確かに、雨や風が強い時にこの中に入れば安心感があるでしょうね。

張れないときにはかぶってしゃがみ込むだけでもいい、
そのときにはザックの上に座り、足をできるだけ地面につけず、
下からの冷気を防ぐといい、と教わりました。

最後に、3人一組に分かれて、いかに早く、正確に設営できるかの競争。
我々のグループは僅差の3位と健闘しました。

4時間半にわたり、みっちりと講習を受けた後は、
みんなで河原でバーベキュー。

お腹一杯食べて、飲んで、その後は焚き火を囲みながら、山のよもやま話。
トルデジアン完走者などすごい人も多く、夜11時ごろまで話し込みました。

その後は、もってきたテントを河原に張って、テント泊。
バーナーでお湯を沸かし、コーヒーを入れて一息ついてから、寝袋に入り、
スキットルに入れたウィスキーをちびちび飲みながら、眠りにつきました。

思ったより寒くなく、テント内の温度は朝方の一番低いときで6℃程度。
テント(トレックライズ0)の床にSOLのヒートシートブランケットを敷き、
OMMデュオマットの上に寝袋(OMMマウンテンレイド1.6)をおき、
中にエアマット(クライミットOZONE)を入れて寝ましたが、
なかなか快適でした。

翌朝は6時半に目が覚めたので、バーナーでお湯を沸かし、
カップラーメンの朝食を食べた後、テントを撤収して帰路に着きました。
ちょうど帰る頃に雨が降ってきました。ラッキー。

とても得るものが多かったセミナーでした。
今回の講習を生かして、これからテントだけでなく、
ツェルトも積極的に使っていきたいと思います。

閲覧数1,820 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/03/01 11:37
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