この3連休は、東北山行を予定していたのですが、 どうも天気が悪そうなので延期して、2日間、読書をしたり、 今後の山行計画を立てたりしてのんびり過ごしていましたが、 今日は長野方面は天気がよさそうなので山に行くことにしました。 選んだのは、昨年から行きたいと思っていた戸隠連峰西岳縦走。 地図では破線で示されている上級ルートです。 ナイフリッジ、キレット、鎖場、ハシゴなど、危険地帯が続くので、 天気と体調のいい時に行こうと好機をうかがっていたのです。 朝5時20分に自宅を出て、上野駅6時34分の新幹線で長野へ。 車内で朝食をとり、長野駅のコインロッカーに荷物を預け、 8時30分発のアルピコ交通バスで戸隠奥社入口へ。 9時40分に着き、トイレを済ませてすぐにスタート。 奥社までは、観光客と一緒に、立派な杉並木を歩き、 奥社の脇から、いよいよ八方睨ルートの登山口に入っていきます。 「この戸隠連峰は非常に危険度が高く、毎年遭難事故が発生」 「あなたの命はあなた自身が守ってください」との注意書きも。 すぐに急登が始まり、しばらくすると、岩場になります。 下界は太陽が出ていて天気が良かったのですが、 高度を上げるにつれ、ガスってきました。 やがて西側が150mの断崖になっている「蟻の戸渡り」が登場。 ガスっているので、ほとんど恐怖感はありません。 お気軽に上を淡々と歩いて渡りきってしまいました。 あまり登山者がいないこともあって、予定より早く八方睨に到着。 ここからいよいよ西岳方面の破線ルートですが、 その前にせっかくなので、二百名山の戸隠山山頂を往復。 絶景が楽しめるはずなのですが、ガスっていて全くダメでした(涙) 破線ルートに入ると、やはり通る人が少ないせいでしょうか、 あるいは手入れがそれほどされていないせいでしょうか、 草に覆われている道が多くなります。 困ったのがアザミ。脚はゲイターをしていますが、腕は半袖なので、 かき分けるとトゲが刺さって痛いです。腕が傷だらけになりました。 ときどきガスの切れ間に、鏡池を見下ろすことができます。 鎖場を経て、本院岳に到着。ここでおにぎりの昼食タイム。 本院岳から西岳までは西岳キレットと呼ばれる難所だそうですが、 ちょうどガスが濃くなってきた時で、全く意識せずに通過。 第一峰を経て、いよいよP1尾根と呼ばれる危険な下りに入ります。 ここは結構苦労しました。 足場の少ない岩場が多い上に、地面が粘土質で、 ちょっと気を抜くと、すぐに滑るのです。 二、三度、ヒヤッとする場面がありました。 P1尾根も下のほうまで下ってくれば、開けた採草地になり、 走りやすくなります。最後は渡渉が三度。 川の中にじゃぶじゃぶ入ってドロドロになった靴を洗い、 足をアイシングして、顔を洗ってサッパリ。 ここまでくればもう安心です。 かなり順調に来たので、18時過ぎの最終バスはもちろんのこと、 2本前の16時20分のバスにも余裕で間に合いそうです。 15時過ぎに鏡池に到着。 池のほとりから、縦走してきた山並みが一望できます。 ゴールの中社に着いたのは15時33分。バスまでは45分ほどあるので、 中社近くのそば屋「二葉屋 葉隠」へ。 まずは生ビール。そばは鴨汁そばの大盛り(1650円)をチョイス。 女将さん「最初は塩で召し上がってみてください」とのこと。 ふむふむ、そばの味がしっかり感じられますね。 それから鴨汁をつけてそばをいただき、最後はそば湯で締めました。 食べ終わったらちょうどバスの時間。 長野駅に着いたのが17時30分前。コインロッカーから荷物を出し、 17時34分の新幹線があったので、着替えもせず、飛び乗りました。 ところが、3連休の最後の日の上り列車なので、座れないのは勿論、 デッキまでものすごい混雑。 疲れた身体で上野まで立っているのは辛かった… とにかく、無事に帰ってこれてよかったです。 かなり危険度が高いルートで、あまり人にお薦めはできませんね。 9:45 奥社入口 9:56 隋神門 10:06 八方睨登山口 10:57 八方睨 11:03 戸隠山 12:17 本院岳 12:37 西岳 13:00 第一峰(P1) 13:49 熊の遊び場 15:05 鏡池 15:26 硯石 15:33 中社 走行距離 16キロ 走行時間 5:48 累積標高 1419m |