登山道入口での渋滞を避けるために、 スタート直後はそこそこのペースで走る必要があります。 ただ、長丁場ですし、上野原のコースは過酷なので、 最初から脚を使ってしまうわけにもいきません。 スタートダッシュも、道志やキタタンに比べると、 みんな周りの様子を見ながらかなりセーブして走っている感じです。 今一つペースがつかみきれず、誰か目標になる人がいないかなと 探していたら、女子の招待選手がいるのを見つけました。 彼女より前にいればいいだろうと思って走っていきます。 登山道入口に取り付くと一旦階段で流れが止まりますが、 すぐに流れ出しました。なんとか渋滞は避けられたようです。 後ろを見ると凄い列ができはじめています。 ここから加速度的に渋滞がひどくなるんでしょうね。 私の前はキタタンの研究講座の上級コースでご一緒した方、 そしてその前は、先週のハセツネ試走でご一緒した方で、 走力レベル的にもそれなりの位置につけたようなので、 安心してしばらく流れに任せて進みます。 御前山分岐まで一気に登り、すぐに急下降。 上野原のコースは急斜面で土が乾いていて滑りやすいのですが、 今回は前日に雨が降ったせいか、ほどよく湿り気があって走りやすいです。 高柄山までまた登り、第1関門の大地峠林道出合に到着したのが、 スタートから1時間22分後。 1時間30分を目安にしていたので、いいペースで来ています。 かなり汗をかきましたので、エイドで頭からかけ水をしてもらい、 首筋と頭を冷やします。 ハイドレの水はあまり減っていないので、水の補給はせずに、 バナナを1本、塩をかけながら食べて、すぐに出発しました。 ここからはノコギリ状のコースで、ピークをいくつも越えていきます。 試走のタイムを目安にしながら、「あと○分で次のピークだ」と 自分を励ましながら、一つ一つクリアしていきます。 高畑山分岐まででスタートから3時間13分。 前半部の試走をやった際には、ここまで3時間36分かかっていますので、 試走のタイムを23分上回るハイペースです。 ただ、疲労度もそれなりになってきました。 雛鶴峠のエイドで給水する際に一休みしよう、 そこまではとにかく休まずにいこう、と思って走ります。 高畑山分岐からは急下降。上野原のコースはとにかくこれが多いです。 コース上には、「急降下注意」、「転落注意」、「岩稜帯通過」などの 貼り紙がいたるところに。 本当にこんなところでレースをやっていいのでしょうか。 まあ、募集の際にも「上級者向け」とは書いてありますがねえ。 さすがドMコースプロデューサーとして名高い野崎さんのコースです。 今回は、キタタンのようにタイム狙いではないので、下りは、 スピードよりも安全重視で、慎重に降りることにしました。 まだ脚にはきていないので、それでもそれなりのペースでは下れます。 思ったよりかなり早く大タビ山を通過し、 給水ポイントの雛鶴峠に着いたのがスタートから3時間36分後。 自分の中では、この雛鶴峠が大体コースの中間地点だと思っていて、 ここまで4時間以内でこれれば8時間切りできるだろう、 と考えていましたが、それよりかなり早いペースです。 この時点で、あとはあまり無理をせずしっかり最後まで走れれば 大丈夫だな、と思いました。 雛鶴峠では、まずは給水。 500mlのペットボトルが配られるので、空のキャメルバックのボトルに 水を移し替えます。ハイドレに水を入れるよりもこの方が速いのです。 雛鶴峠で補給かたがた少し休もうと思っていたのですが、 いざ着いてみるとまだまだいけそうだったので、ここではなく、 もう少し先の棚ノ入山で補給することにして、そのまま出発しました。 |