> 百山紀行さん
読者層が狭すぎでしょうw
昨日の烏帽子岳・ブナ立尾根で、日本三大急登を全て登り切りました。 三大急登は、普通は日帰りで行く人はあまりいないのでしょうが、 トレイルランナーにとっては、深夜に家を出て早朝から登り始めれば、 下山後温泉に入っても、夕食までに帰ってこれることが分かりました。 日帰りなら、山小屋を予約しなくてもいいですし、荷物も軽量化できます。 やはりトレランって、行ける山の範囲が飛躍的に広がりますね。 これからもこのパターンで、いろいろな山に挑戦してみようと思います。 さて、日本三大急登チャレンジを振り返りましょう。 (1)谷川岳・西黒尾根 ・標高差 1160m(土合口~トマの耳) ・平均斜度 19.5 ・山頂(オキの耳)高度 1977m ・コースタイム 4:10 *時間高度312m ・実登タイム 2:05(コースタイムの50%) *時間高度 624m (2)甲斐駒ケ岳・黒戸尾根 ・標高差 2200m(尾白川渓谷~甲斐駒ケ岳) ・平均斜度 21.2 ・山頂高度 2967m ・コースタイム 9:40 *時間高度 238m ・実登タイム 3:51(コースタイムの40%) *時間高度 597m (3)烏帽子岳・ブナ立尾根 ・標高差 1260m(高瀬ダム~烏帽子小屋) ・平均斜度 23.0 ・山頂高度 2627m ・コースタイム 6:10 *時間高度 360m ・実登タイム 2:14(コースタイムの36%) *時間高度 671m だんだんコースタイムに対する実登タイムの率が向上しているのは、 身体が登りに順応してきたためかもしれません。 個人的に順位をつけるとすれば、きつさでは、 黒戸尾根≫ブナ立尾根>西黒尾根 でしょう。 黒戸尾根は、長いだけでなく、登りのバリエーションも、 急坂、岩場、鎖場と変化に富んでおり、到達標高も高いと、 三拍子揃っています。 三大急登の中では一歩も二歩も抜けた存在と言えます。 しかし、黒戸尾根がこれまで登った中で一番きつかったかというと、 やっぱり、富士登山競走の方がきつかったです。 富士登山競走の山頂コースは、 距離21キロ、標高差3000m、山頂高度3700m、コースタイム11:00で、 登りのバリエーションも、ロード、急坂、砂礫、岩場、鎖場とあり、 到達標高も図抜けて高いですからね。 これらに比べると、ブナ立尾根や西黒尾根は、頑張れば2時間ちょっとで 登り切ってしまうので、いささか物足りない感じがします。 ただ、景観という点でいうと、ブナ立尾根は、 烏帽子岳の花崗岩でできたかっこいいオベリスクや、 周囲の北アルプスの山々の絶景、池や高山植物の豊富さなどで、 一歩リードかな、と思います。 まあ、天気にも恵まれましたし、 絶景独り占めだったせいで印象がいいのかもしれませんが。 これらの他にも、急登に関しては、 ・北アルプス三大急登 「燕岳・合戦尾根、剣岳・早月尾根、後立山・赤岩尾根」 (笠ヶ岳・クリヤ谷を入れる説もあり) ・新・北アルプス三大急登 「笠ヶ岳・笠新道、前穂高岳・重太郎新道、奥穂高岳・白出沢コース」 ・山と渓谷編集部によるトップ3 「剣岳・草月尾根、甲斐駒ケ岳・黒戸尾根、赤石岳・東尾根」 など、いろいろな三大急登があるようです。 山と渓谷編集部によれば、名急登の条件とは、 1)距離が長い 2)登っているときは苦しく、登りきると充実感がある 3)最後は名峰に到達する 4)つづら折りではない 5)地図に赤線を落としたときにラインが美しい 6)頂上に達するために合理的である 7)よく知られており、登ると自慢できる ことだそうです。 これからもいろいろと登ってみて、自分なりの名急登を探してみようと 思います。 |