今日は、新潟県と群馬県の県境にそびえる深山の弧峰・平ヶ岳に、 紅葉を見に行ってきました。 この山、百名山の中でも日帰りが難しい山として有名です。 奥只見の山奥でアクセスが悪い上に、 登山道は基本的に鷹ノ巣からの1本だけ。 それも途中に山小屋はなく、コースタイムが登りだけで6時間半。 まあ、でも、トレイルランナーにとっては、 コースタイムの長さはあまり気になりません。 問題は登山口までのアクセス。 関越自動車道を小出IC(湯沢や越後石打よりもまだ先)で下り、 さらに奥只見湖のクネクネ道を延々走らないといけません。 運転していて車酔いになりそうでした。。。 朝早く登山口をスタートするため、土曜日早めに夕食を食べ、 3時間ほど仮眠して、0時に家を出ました。 結構飛ばしたのでさが、それでも登山口に着いたのは4時半。 まずはコンビニで買ったサンドイッチで朝食。 明るくなるまで待って出発しようと思っていましたが、 空が雲に覆われていてなかなか明るくならないので、 ヘッドライトをつけて5時前に出発しました。 すぐに瘦せ尾根に出ます。天気がよければ最高なのでしょうが、 あいにく辺りはガスに覆われています。 燧ケ岳の眺望で有名な下台倉山からも、何も見えず(涙)。 岩場、ロープ場が続きますが、景色があまり見えないこともあり、 恐怖感はゼロ。先行している登山者を抜きまくり、先を急ぎます。 白沢清水の手前で、休憩していたトレイルランナーを抜くと、 話しかけて着いてきました。長野から来たKさんという方で、 今年だけで百名山を53座日帰りしたとか。 「ちょっと気持ちが切れかけてたんで、助かります」と言われ、 ここから一緒に行くことにしました。 やはり一人より二人の方が頑張れます。 ペースアップして、一気に池ノ岳の姫ノ池まで登りきりました。 ここまで来ると、それまでの急な登りが一変。 池塘が点在する高層湿原の草紅葉が一面に広がります。 このあたりから、一気に団体客が増えて賑やかになりました 実は、平ヶ岳には、長ーい正式登山ルート以外に、 山小屋に泊まった団体客のみが使える、短い裏ルートがあったのです。 せっかく苦労して登ったのに、ここに来ての混雑はちょっと興ざめ。 尾瀬を思わせる木道を歩き、山頂に行く前に名物の「玉子石」へ。 大きな岩の上に玉子石が乗っているように見えるのですが、 実はひと続きの花崗岩でできており、風化が進み、 節理に囲まれたかたまりのしんが残ったものが、玉子石です。 ガスが小雨に変わり、おまけに風が吹き付けて寒いです。 キャプリーン2で登ってきましたが、たまらずシェルを着ました。 記念写真だけ撮って、山頂へ。山頂は何の変哲もないところでした。 山頂付近で大展望を満喫しながら食べようと、 山専ボトルとカップヌードルを持ってきたのですが、 寒くてそれどころではありません。速攻下山にかかります。 下山にかかってしばらくすると、雨も止み、雲の切れ間から太陽が。 ガスが晴れて、山々の紅葉を楽しめるようになりました。 ここからは、色鮮やかな紅葉を楽しみながら、快調に下り、 6時間余で登山口に戻ってきました。 Kさんとは「またどこかの山で会いましょう」と、 ガッチリ握手をして別れました。 帰りは、小出IC近くの見晴らしの湯「こまみ」で汗を流し、 お土産に魚沼産コシヒカリの新米を買って帰りました。 自宅 0:00 関越道小出IC 3:00 平ヶ岳登山口 4:30(朝食、準備) スタート 4:54 下台倉山 6:15 台倉清水 6:53 白沢清水 7:14 姫ノ池 7:47 玉子石 8:05(10分休憩) 平ヶ岳山頂 8:36 白沢清水 9:23 台倉清水 9:45 下台倉山 10:25 登山口 11:00 走行距離 22.6K 走行時間 6:06 累積標高 1692m |