週末、後輩の結婚式に出席するため高知に行ったので、 ついでに「土佐塩の道」を走ってきました。 かつて一大製塩地で塩市が開かれていた赤岡と奥地を結ぶ道は、 塩に限らず、さまざまな生活必需品を運んだ往還道で、 当時は主に馬の背に塩や雑貨を積んで往来したこともあり、 旅人の安全を祈願する「馬頭観音」が道沿いに祀られています。 このかつての「塩の道」を地元の保存会が整備して、 赤岡から大栃まで歩けるようにしてくれています。 平成16年12月に「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選定され、 今月4日にはトレランレースも開催されました。 赤岡から文代峠までは、舗装路も多く、わりと平らですが、 後半の大栃までは完全な山道で、かなりの傾斜があります。 トータルのコースタイムは9時間50分なので、 景色を楽しみつつ行っても、6~7時間あれば十分かなと考えました。 高知市内から土讃線で赤岡駅まで行き、塩市跡を8:24にスタート。 地元の保存会が作成した「塩の道案内帖」を見ながら、 船着場跡や遍路の腰掛石、灯明台、神社などを見学しつつ進みます。 案内帖はスタンプラリー台紙にもなっており、10箇所のポイントで スタンプを押し、全部集めると記念品がもらえます。 今日は快晴。半袖Tシャツ1枚で十分です。 ひまわりやコスモスが咲く道を気持ちよく歩いていきます。 川には鯉も泳いでいます。 やがて次第にみかん畑が多くなり、段々畑も見えてきます。 基本的に、現在の国道の近くの道を進むのですが、ところどころ、 国道から大きく離れるところがあり、その一つで、 どうも道を間違えたようで、ルートが分からなくなりました。 まあ、適当に進めば国道に戻るだろう、と進んでいたら、 どうもズンズン山に入っていく感じなので、おかしいなと思い、 スマホのGPSで現在地を検索すると、かなりルートを外れています。 あちゃー。ここで大きくタイムロスしてしまいました。 苦労してルート復帰し、チェックポイントにもなっている、 「あぐりのさと」という農産物直売所に自販機があったので、 コーラを飲んで一服。タイムをチェックしたら、 コースタイムが2:05なのに、2:31もかかっています。 「げっ、この調子だと、帰りの飛行機に間に合わない」と焦り、 この後は走れるところは走るようにしました。 文代峠までで距離的には約半分が終わりました。 所要時間はコースタイム3:40に対し、3:21。 うーん、後半をかなり頑張らないとまずいです。 昼食のサンドイッチは歩きながら食べることになりました(涙) 文代峠からは本格的な山道に入っていきます。 山道に入ってからは、道が分かりやすくなり、 道迷いの心配がなくなったので、ペースアップ。 久保川の見渡し地蔵まで来て、スタンプを押していると、 地元のおばあさんに「どこから来たの?」と声をかけられました。 「東京からです」と答えると、「昔大阪に住んでいたんだけれど、 今はこちらに戻ってきて、のんびりしてるの。 もう82歳で、ずっと座っていると腰が痛くなるから、 1日2、3回、このお地蔵様にお参りにくるの」とのこと。 「これで缶ジュースでも買いなさい」と150円くれました。 こういうのって、なんかいいですね。ありがたくいただきました。 後半は山道でもあり、コースタイムも余裕が見てあるのでしょう。 コースタイム6:10のところ、2:47で走りきり、 ゴールの大栃で完歩のスタンプを押し、記念品のコースターを貰い、 無事に予定より1台早いバスに乗ることができました。 その後の電車やバスの接続も完璧で、 高知空港には出発の1時間45分前に到着。 空港のトイレで着替えをし、空港ビルの土佐料理店「司」で、 「土佐三昧」という名物セットを頼みました。 生ビールに、土佐料理の、どろめ、鰹のたたき、焼さば寿司、 ちくわ青さ揚げ、酒盗、鯨のすじ煮がついてます。 これはうまい! 思わずビールをお替りしてしまいました。 塩の道ツアーを満喫した、土佐の休日でした。 ホテル日航高知 7:20 高知駅 7:46 赤岡駅 8:19 赤岡塩市跡 8:24 宗我神社 9:14 山北両烈士の碑 10:08 あぐりのさと 10:55(2:31(コースタイム2:05)) 文代峠 11:45(前半 3:21(コースタイム 3:40)) 久保川見渡し地蔵 12:22 黒見休憩所 12:55 庄谷相 13:34 中谷川登り口 14:00 大栃バス停 14:32(後半 2:41(コースタイム 6:10)) 土佐山田駅 15:27 高知駅 15:39 高知空港 16:30(夕食) 高知空港 18:15 羽田空港 19:30 走行距離 33キロ 走行時間 6:08 累積標高 1514m |