横岳を過ぎ、コマクサなど、高山植物を楽しみながら硫黄岳山荘へ。 Hさんが「ちょっとトイレ」というので、Kさんと二人で、 荷物を背負ったまま待っていましたが、Hさん、 なかなか戻ってきません。 10分以上経ってようやくHさんが戻ってきました。 「さっきの雨でお腹が冷えて腹を下した」とのこと。 雨は要注意ですねえ…。 硫黄岳山頂では、豪快な爆裂火口を楽しみにしていましたが、 すっかりガスっていて、ほとんど見えませんでした。残念。 夏沢峠まで下れば、南八ヶ岳の縦走は完了。 ここからいよいよ北八ヶ岳に入っていきます。 Hさんがちょっと遅れ始めたので、夏沢峠の小屋で補給休憩を、 と思ったのですが、小屋が営業していませんでした。 次の根石山荘で補給休憩にすることにして先を急ぎます。 箕冠山(みかぶりやま)を経て、30分ちょっとで根石山荘に到着。 私はおでん(600円)を食べてコーラ(400円)を飲み、 Hさんはジュースとチョコレート、Kさんはコーラをそれぞれ補給。 この時点で、予定より高見石小屋到着が遅れそうだったので、 Kさんが小屋にその旨を連絡。 時刻が遅くなると、日が暮れるのに加えて、 雷の危険性が高くなるから気をつけて、と言われたこともあり、 天狗岳は、当初は、東天狗と西天狗の両方に行く予定だったのを、 東天狗だけにすることにしました。 根石山荘から根石岳までは青空が広がっていたのですが、 天狗岳までくると、山頂はガスっていて眺望なし。 これでこの日の主要ピークはほぼ踏んだので、あとは中山峠を経て、 高見石小屋まで下るだけです。 しかし、ここまで12時間近く行動してきているので、疲労もあり、 おまけに滑りやすい岩場が多く、なかなか思うように進めません。 中山展望台から高見石小屋までの下りは特に長く感じました。 だんだん日も傾いてきて、「もしかしてコースミスか」と思い、 KさんにGPSで確認してもらったら、もうすぐそこ、とのこと。 18時48分、ついにこの日の目的地、高見石小屋に到着。 13時間28分の行程でした。 小屋に着き、荷物を置いたら、食事の準備。 夕食は自炊ですが、小屋の中でバーナーを使わせてくれます。 まずはその前に、小屋で買った500mlの缶ビール(700円)で乾杯! つまみは各自が持ってきた、サラミや魚肉ソーセージ、缶詰です。 その間にKさんと私がバーナーでお湯を沸かし、沸かしたお湯で、 カップラーメンや、アルファ米の夕食です。 カップラーメンには、かさ増しと、こく出しの効果がある、 じゃがりこを入れていただきます。 さらに、Hさんが持ってきたフリーズドライのビーフシチューに、 私が持ってきたパンを浸して食べたら、お腹一杯になりました。 高見石小屋は、星空観察で有名な小屋。 夕食後、宿泊客がみんな星空を見にテラスに出ていたので、 我々もちょっとだけ外に出てみたら、満天の星空。 明日は好天が期待できそうだ、と思いつつ、2階の寝室へ。 この日は平日ということもあり、布団もちゃんと一人一つで、 スペースにもかなり余裕がありました。 消灯時間は20時半。ほぼ予定通り行程をこなせたことに感謝しつつ、 眠りにつきました。 |