サブスリーを達成するためには、もちろん、 練習することが大前提です。 しかし、それだけでは足りません。 サブスリーに必要な身体をつくりあげ、 ベストの体調でレースに臨むことが必要です。 まず、体重と体脂肪のコントロールです。 一般的に、男性の場合、ランナーの推奨BMI (Body Mass Index:体重÷身長÷身長)は20以下、 体脂肪率は15%以下とされています。 私の場合、身長が約170cmですから、 BMI20だと57.8kgになります。 ちなみに一流ランナーのBMIは18〜19程度、 体脂肪は7%程度だそうです。 小出監督は市民ランナーの体脂肪率は 10〜13%が理想と言っています。 体重は、最大酸素摂取量にも影響します。 最大酸素摂取量は、体重1kgあたりの値ですので、 体重が軽くなればそれだけ向上するわけです。 また、体重が軽ければ着地衝撃が小さくなり、 筋肉や関節にかかる負担が減ります。 ただ、軽ければ軽い方がいいのかというと、 あまり体重が減りすぎてBMIが18.5を切ると、 免疫力が低下するともいわれています。 そこで、毎日、夜、風呂に入る前にタニタの体重計で 体重と体脂肪を測り(これは6年前から続けています)、 体重は54kg(BMI:18.7)〜57kg(BMI:19.7)の間、 体脂肪は7〜13%の間に入るように気を付けました。 数値(特に体脂肪率)は日ごと、季節ごとで かなりの変動がありますので、 毎日の絶対数値に一喜一憂するのではなく、 グラフ化して、週単位、月単位での変化を重視しました。 もっとも、月間300キロ以上走っていたこともあり、 ほとんど食事制限なく体重は適正レンジを維持していました。 むしろ、夏の間に体脂肪が減りすぎて、 5〜6%まで落ちてしまい、心配しましたが、 これもよくできたもので、寒くなってくると自然に 10%近くの値に落ち着いてきました。 つくばマラソン直前の体重は54.5kg、体脂肪率は10%でした。 あと、ポイント練習のあとの脚のケアは入念に行いました。 張っている個所をチェックし、アイシングや風呂、マッサージ だけでなく、温灸、低周波治療器、湿布などで、 徹底的にケアして、次のポイント練習を 完全な状態で行えるよう細心の注意を払いました。 身体づくりのためには、運動だけでなく、 栄養と休養(睡眠)が大切です。 私の場合、朝食は自分で作りますので、 炭水化物(ご飯)を中心に、タンパク質摂取のための 納豆や豆腐、ビタミン補給のための旬のフルーツ、 野菜や乳製品などをできるだけバランスよく入れるよう 心がけました。 睡眠時間の確保も大切です。できるだけ早めに (遅くとも23時前には)寝るようにするとともに、 昼の休憩時間にアイマスクをして昼寝をするようにしました。 加えて、筋肉の修復を促し、ランナーに欠乏しがちな 鉄などのミネラルを補うため、平日はチュアブルサプリ (明治のLOLAのマルチビタミン&ミネラルとビタミンC)と アスタキサンチン(アスタビータスポルト)を、 週末のポイント練習後には、粉末サプリ (WGHpro(機能性アミノ酸グルタミン)とコルディアFe (鉄分+冬虫夏草)パウダー)を摂取しました。 11月になって冷え込んでくると、 周囲にも風邪ひきが多くなります。 インフルエンザの予防接種を受けるとともに、 通勤の時には風邪をうつされないよう、 マスクをして、手洗い、うがいを励行しました。 また、外食となる昼食でも、週1回は、 韓国の薬膳料理「参鶏湯」や、 モンゴルの薬膳料理「天香回味」を食べるようにし、 夜、自宅での食事には、具沢山の鍋料理を取り入れるなど、 食事の面からも免疫力の強化を図りました。 毎年季節の変わり目の11月には風邪をひいて、 昨年も一昨年も1週間ほど走れない日があったのですが、 今年はこれらの節制のおかげで、 順調にポイント練習を消化することができました。 それでも、つくばマラソン1週間前あたりになると、 「ここで風邪をひいたら終わりだ」と思って、 近くで誰かが咳をするだけでナーバスになるほどでした。 また、怪我にも注意しました。 トレランは封印するとともに、 雨や雨上がりの日のジョグでは足元が滑りやすいので、 捻挫しないように、通勤電車の中では、足を踏まれないよう、 特に細いヒールを履いた女性には近づかないように 細心の注意を払いました。 あと、よく言われるカーボローディングは ほとんどやりませんでした。 フルの距離ならほぼエネルギー切れなく走りきれるという 自信がありましたし、体重が増えるのがいやでした。 せいぜい、前々日の昼食にたべた鰻重を大盛りにしたのと、 前日のカレーでご飯をおかわりしたぐらいでしょうか。 禁酒も、本当は内臓の負担を軽減するためにはやった方が よかったんでしょうが、我慢してストレスになったり、 夜寝られなくなるのがいやだったので、やりませんでした。 ただ、前日だけは飲みませんでした。 これは内臓のためというより、トイレが近くなるのが イヤだったためです。 1週間前からカフェインは控えました。 当日に飲むカフェイン入りエネルギージェルの効果を 高めるためと、トイレが近くなるのがイヤだったためです。 いやいや、体調管理も大変です。 精神的につかれました。 |