90キロ地点を過ぎて、さあ、あと10キロ、と思うと違うんですね。 このコース、100キロといいながら、実際は100.2キロあるんです。 たった200メートルと思うかもしれませんが、 時間に追われている身としてはこれは辛い。 90キロ通過が8時間55分ということは、 あと10.2キロを1時間4分でいかないといけません。 走りながらですので、正確な計算はできませんでしたが、 キロ6分30秒では間に合わない、おそらく6分15秒くらいだろうと思いました。 「あとはインターバル10本と思ってやるしかない」と気合を入れて、 サブテンに向けての最後の10キロ余に臨みます。 しかし、90キロ過ぎからはだんだんと登り基調、とくに95キロからは コース中一番の登りです。さて、どうなるか。 90~91キロ 6分13秒 91~92キロ 5分59秒 92~93キロ 6分12秒 93~94キロ 6分19秒 94~95キロ 6分25秒 もうエネルギー切れで、放っておくとどんどんペースが落ちてくるだけでなく、 意識が薄くなってくるので、平手で脚や顔をバシバシ叩いて気合を入れつつ、 ペースが落ちないよう必死に走ります。 95キロ通過。まだ累積平均ペースはキロ6分を切っています。 最後の第5関門、95.1k地点の河口湖ステラシアターは ちょっと道を回りこむような形になります。 勿論立ち止まっている暇はありません。一瞬、道がわからなくなり、 係員に「コースどっちですか」と聞いて、ちょっとタイムロス。 95キロ過ぎからはいよいよ本格的な登り。 脚は痛いですが、故障している感じではありません。 「あと5キロ、あと30分だ」と自分で自分を励まして、登り坂に向かいます。 95キロから96キロまでは、必死で登ってなんとかキロ6分41秒。 しかし、ますます登り坂がきつくなってきます。 ガーミンのリアルタイムペースがキロ7分を超えてしまいました。 97キロ地点を過ぎ、あと3キロの表示が出たところでガーミンを見ると、 9時間42分が経過して、累積平均ペースが6分になったところでした。 「あー、間に合わない」と思った途端、パタリと脚が止まってしまいました。 サブテンの夢が断たれた瞬間でした。 |