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2012年04月26日(木) 
一度立ち止まるともうダメです。
止まった瞬間に、目の前が暗くなってめまいがしました。
両足の筋肉が急速に冷えて硬くなり、動かなくなっていくのがわかります。

サブテンという目標だけをみてここまで頑張ってきたので、
緊張の糸がプツンと切れた感じです。
ふらふらと歩きながらゴールに向かいます。

歩くと、1キロは本当に長いです。多くのランナーに抜かれました。
「あと少し、頑張って」と声をかけてくれるランナーも大勢いました。

私を抜いていった100キロの部のランナーは、おそらく本当に惜しいところ、
あと数分で10時間切りには間に合わないでしょう。
一体彼らは、何を目標に最後まで頑張っているのだろう、
そんなことを考えながら、とぼとぼと歩いていました。

98.8キロ地点の最後のエイドにたどり着くと、係員が、
「大丈夫?」と声をかけてくれました。
「低血糖だと思います」というと、温かい紅茶とチョコレートを差し出してくれました。
チョコレートは食べられず、紅茶をゆっくりと2杯いただき、
ふたたびゴールに向けて歩き出します。

登り坂も終わり、あとは富士北麓公園のゴールまで下るだけです。
だんだんとゴール地点の喧騒が近づいてきます。
「最後なんだから、走らなきゃ」とも思いますが、脚が動きません。

富士北麓公園の陸上競技場に入っていきます。
アナウンサーがゼッケン番号と名前を高らかに読み上げてくれる中を、
みんな万歳をして、達成感に満ち溢れた顔でゴールしていきます。

そんな中、私はひとり、最後までとぼとぼ歩きで、うつむいてゴール。
もう情けなくて、苦笑いしか出ませんでしたし、ゴールタイムも見ていませんでした。
サブテンを逃した時点で、タイムはどうでもよくなっていました。

ガーミンを止めるのも忘れていました。
後から見たら、30秒以上もたってからストップボタンを押したようです。
きっとそれまで呆然としていたのでしょう。

結局、97キロからの3キロを1時間以上もかけて、
10時間45分33秒でのゴールでした。

閲覧数1,113 カテゴリウルトラマラソン コメント0 投稿日時2012/04/26 10:52
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