第３関門からは、レースはじめに来た道を逆に戻っていきます。
下り基調ではありますが、結構登りもあって、疲れた体には堪えます。

あまり食欲がありませんでしたが、手に持ったバナナが邪魔なので、
無理やり口に押し込んで走っていたら、どうも気持ち悪くなってきました。

そうこうしているうちに高柄山への登りの途中で突然リバース。
後ろの選手がびっくりして「大丈夫ですか」と声をかけてきました。
自分でもびっくりしましたが、これですっきりしたので、
歩みをとめることなく、登り続けます。

結局、全区間中、この区間だけが試走のタイムを下回ってしまいました。
無理に食べたのが良くなかったのか、
もっと早い段階で食べておいたほうが良かったのか、
あるいはバナナではなく、ゼリーやジェルにした方がよかったのか、
今後の課題ですね。

高柄山山頂に着いたのがスタートから６時間１３分後。
やっとここまで戻ってきました。
コース案内の係員からも「おかえりなさい」と声をかけられます。

あとは御前山分岐への登りが一つあるだけで、基本的に下り基調。
まだ脚は残っているので、下りも走れます。
ただ、ここまできて怪我はしたくないので、
あまり攻めずにステップを小さくして慎重に下っていきます。

そして最後の登りを登りきって、御前山分岐に着いたのが
スタートから６時間４５分後。ここからはあと３．７キロほどの下り。
７時間１５分ぐらいではゴールできそうです。

登山道を出てロードを少し登り、試走の記憶をたどりつつ
最後の河原に出るトレイルの入り口を探していたら、
ちょうど赤いリボンがあったので、そのまま横のトレイルに入りました。

ところがこれがすごい道。ずるずる滑ってとてもまともに下れません。
それでも、試走の時にもひどい道だという記憶があったので、
そのまま進みました。
後ろからついてきた選手が、「これ、ホントにコースですか？」と
聞くので、「試走の時もひどかったです」と答えはしましたが、
それにしても道がありません。

後ろからついてきた選手は、足場が崩れて3mほど滑落。
「これ、絶対違いますよ。上にあがりましょう。」というので、
ずるずるすべる斜面をやっとの思いで這い上がり、ロードに復帰。

しばらくそのまま走っていくと、ちゃんと誘導の係員が立っている
トレイルの入り口があるじゃありませんか。
この道迷いで、５分から１０分程度はロスしましたが、
まあ、自分のせいですから仕方ないですね。
後から着いてきた選手には悪いことをしました。
申し訳ないので、先に行ってもらいます。

河原に出るトレイルは、試走の時に比べれば格段に整備されており、
走りやすかったです。
そして河原に出ると、あとは河川敷のロード。
応援者が「お帰りなさい！」と声をかけてくれます。

まだ脚は残っており、しっかり走れます。
先に行ってもらった道迷い仲間が、
「僕はゴールで待っている家族と一緒にゴールするので、
先に行ってください」というので、「いいなあ」と思いつつ、
先に行かせてもらうことにしました。

最後の登り坂で女性選手１名を抜いて、ゴール。
７時間１８分１０秒でした。コースを振り返って一礼。
道迷い仲間がお子さんを抱っこしてゴールテープを切るのを見届け、
固く握手。

意外にも、ゴール後も疲労困憊で動けないという状態にはならず、
チップを外してもらい、完走証を受け取ると、すぐに駐車場へ。
受付時に温泉入浴券をもらいましたが、高速が混むと嫌なので、
家で風呂に入ることにして、すぐに帰ることにしました。

身体を拭いて着替えをし、試走の時に行ったコンビニでアイス
（最近はロッテの微細氷入りアイス「爽」がお気に入り）と
コーラを買って、上野原インターから中央高速に乗り帰路につきました。