信越五岳トレイルレースのことは、 所属するランニングクラブの代表であるSJヘッドコーチが毎年出場し、 これまで全てのレースで5位以内という好成績をおさめていること、 クラブでも多くのメンバーが参加していることなどから、 かなり前から「自分もいつかは出場するぞ」と思っていました。 それでも、累積標高4,670m、110キロというトレイルレースですので、 なかなか挑戦する自信がありませんでした。 昨年から、道志村トレイル(41キロ)、キタタン(44キロ)、 ハセツネ(71.5キロ)、STY(84.7キロ)と、少しずつ距離を伸ばしながら ロングトレイルレースの経験を積むとともに、 昨年夏には、コースの後半部分50キロの試走を行って、 ようやく今年、「今回は挑戦するぞ」というところまでやってきました。 もっとも、いくら練習しても、出場できなければ話になりません。 信越五岳は大人気レースで、出場者はわずか600名。 クリック合戦は熾烈を極めます。 5月27日12時から始まったエントリーは、わずか8分で締め切り。 エントリーの際には緊張で手が震えました。 何とか12時3分にエントリーを完了し、出場権を確保したときは 本当に安堵しました。 出場が決まってから、今年の夏には、クラブのロングトレイル練習会で 10時間走や50キロ走をこなすとともに、 夏合宿ではコース序盤部分の試走を行い、このレースに備えてきました。 そしていよいよ9月14日、レース前日です。 上野駅9:10発の新幹線で長野まで行き、 そこから11:00発の大会の無料シャトルバスで、 受付会場となる斑尾のレストランハイジへ。 クラブの仲間と合流し、受付を済ませて参加賞やナンバーカード、 地図等を受け取り、途中で昼食を食べて、宿泊先にチェックイン。 広い和室にクラブのHさんと二人部屋です。 既に試走もしているので、15:30からのコースガイダンスや競技説明会は パスすることにして、部屋でドロップバッグの準備をしたり、 テーピングの準備をしたりして過ごします。 17:00過ぎに、ウェルカムパーティーに出席するため、再度受付会場へ。 パーティーは17:30からの予定でしたが、開始が遅れ、 18:00過ぎにようやく始まりました。 挨拶と乾杯が終わるやいなや、みんな食べ物に殺到します。 私も、カーボローディングということで、 焼きそば、パスタ、ちらし寿司、肉まんなど、がっつりいただきました。 ビールやワインもありましたが、ノンアルコールビールで我慢、我慢。 一気にデザートまで食べ、1時間ほどでお腹いっぱいになったので、 クラブの仲間と早々にペンションに戻り、風呂に入って、 20:00には床に就きました。 翌日は3:00起床。4:00にチェックアウトしてスタート地点に向かいます。 スタート地点の会場で、おにぎりとサンドイッチ、バナナ、 ミネストローネに牛乳、オレンジジュースの朝食を食べ、 ドロップバッグとゴール行きの荷物を預け、トイレを済ませ準備完了です。 ウェアは半袖、半パンで十分ですが、心配なのは天気です。 まだ傘も要らないくらいの小雨ですが、 台風の接近で今後雨が強まる可能性があります。 ザックの中に、TNFのゴア・アクティブシェルの雨具を入れておきました。 朝5:30に大会プロデューサーの石川弘樹さんのホーンの合図でスタート。 いよいよ制限時間22時間の長旅が始まりました。 |