リタイア後は、ナンバーカードを外し、歩道をゆっくり歩きながら、 ショートカットしてゴールの陸上競技場に向かいます。 コース上では、ちょうどトップ選手達が、35キロ過ぎの弁天大橋を越えて、 大分市の中心部に向かって右折していく頃でした。 さすがに、優勝したエスティファノス選手や、2位の門田選手は、 走りに勢いがあります。 ゴールまで、歩道を歩きながら、 ゴールタイムが2時間半位までの上位選手達の走りを見ていましたが、 びっくりしたのは、これぐらいのレベルでも、 ヘロヘロになっている選手がかなりいたことです。 「あー、やっぱりフルマラソンを最後までしっかり走りきるのは、 どんなレベルであっても難しいものなんだなあ」と改めて思いました。 それと同時に、過去の、それもなぜか昨年ではなく、一昨年、 ここで2時間55分の自己ベストを出した時のことが、 鮮明によみがえってきました。 「あのとき、この辺りの走りは本当に苦しかったなあ」 「でも、このままのペースでゴールまで押し切ってやるぞ、 そうすれば自己ベスト更新だ、とハイテンションだったなあ」 当時は全く目に入らなかった、周りの景色や、 旗を振りながら懸命の声援を送る沿道の人達の姿なども目に焼きつけつつ、 途中で無料のぜんざいサービスなどもいただき、 これで最後になるであろう別大を、自分なりに精一杯噛み締めて、 ゴール地点の陸上競技場に到着。 Wさんに連絡したら、すぐに車で迎えに来てくれました。 早めにリタイアしたおかげで、帰りの飛行機の時間まで余裕ができたので、 別府湾ロイヤルホテルの「日出の湯」に連れて行ってもらい、 水風呂でアイシングをしつつ、海の見える露天風呂を堪能。 その後、昨年と同じ、空港近くの「東」で、がっつり食事&ビール。 刺身盛りには、珍しい太刀魚の刺身も入っていました。 ランナー達で満席の19時35分発の飛行機で帰京。 最後の別大が幕を閉じました。 |