大会2日目。 この日の朝食は5時35分なので、出発の支度をしてから朝食です。 朝食を食べ終わってすぐ、5時50分から出発式。 小屋のご主人が大会の副実行委員長をされておられるので、 ご挨拶をいただきます。 じっとしていると寒いので、予定より若干早く5:57にスタート。 SさんとNさんが先行しましたが、太郎山の登りで2人をパス。 先頭に立って黒部五郎岳を目指します。 美しい稜線を進み、北ノ俣岳を経て中俣乗越を過ぎると、 黒部五郎岳の肩までは標高差300mの急登。 大会の正規ルートは、黒部五郎岳の肩から、山頂には行かず、 北側のカールルートを通って黒部五郎小屋に向かうのですが、 せっかくなので、肩に荷物を置いて、空身で山頂まで行きました。 百名山・黒部五郎岳の山頂(2840m)に着いたのが8:13。 記念写真を撮って、再び肩まで下り、正規ルートに復帰。 往復20分ほどでしたが、まだ後続は来ていません。 巨岩が点在するカールをみながら、黒部五郎小舎に向かいます。 既に紅葉がはじまっていて、鮮やかな赤がきれいです。 CP6の黒部五郎小舎に9:05に到着。 次の双六小屋まではちょっと距離があるので、少し早いですが、 太郎平小屋で作ってもらった、ちらし寿司(1000円)でお食事タイム。 小屋でホットカルピスを買って一緒に飲みました。 15分ほどここで休憩しているうちに、 2番手のSさん、3番手のNさんが次々に到着。 二人は黒部五郎岳の山頂にはいかず、ストレートに来たそうです。 Sさん、Nさんもここでお弁当タイムにするようで、 食べ終わった私が一足先に小舎を出発しました。 三俣蓮華岳への登りは結構急でしたが、それでも1時間かからずに、 富山・岐阜・長野の県境にあたる山頂(2841m)に到着。 残念ながら山頂はガスっていて、眺望はききません。 さらに南下して40分ほどで双六岳山頂(2860m)です。 こちらからは美しい眺望を楽しむことができました。 急坂を下り、11:20にCP7の双六小屋に到着。 12:30の通過制限時刻に1時間以上の余裕を残しての到着です。 ここからの西鎌尾根には、槍ヶ岳山荘まで小屋がないので、 双六小屋でしっかり補給を、と思い、カレーとCCレモンで食事。 双六小屋のカレーは具が多く、食べ応えがありました。 15分ほど休憩して、この日の最終目的地、槍ヶ岳山荘に向かいます。 樅沢岳に登る途中で振り返ると、 雄大な双六岳に、麓の双六小屋と双六キャンプ場が美しいです。 樅沢岳から、硫黄乗越、左俣乗越を越えて、西鎌尾根を進みます。 かなりガスが上がってきて、気温が低くなってきました。 槍ヶ岳に近づくにつれて、道は急になり、最後は岩場とクサリ。 ここに来ての急登はこたえます。 何とか岩場を登りきって、13:50にCP8の槍ヶ岳山荘に到着しました。 CPシートに到着時刻を記入したら、すぐに小屋に走り、 500円でヘルメットを借りて、山頂への登頂順番待ちの列に並びます。 それにしても、ものすごい行列です。全く進みません。 槍ヶ岳山荘から槍の穂先への往復は通常は1時間もかからないはずなのですが、 これでは、かなり時間がかかりそうです。 最初はザックも預けて全くの空身で並んでいましたが、 さすがに止まっていると身体が冷えるかな、と思って、 シェルの上下を取りに戻りました。 その後も、列は1時間経っても50mぐらいしか動きません。 暗くなる前に戻れるのか、夕食に間に合うのか心配になってきました。 途中に登り下りの共有コースがあり、ここであきらめて帰る人も。 この辺りは北側から冷たい風が吹き付けて、とても寒いです。 シェルだけでなく、本格的な防寒着を持ってくればよかったと後悔しました。 寒さに耐えて並ぶこと、何と3時間! ようやく山頂に登る最後の二連梯子のところまでやってきました。 山頂から人が降りるたびに、その人数だけ登ることができます。 そして16:58。とうとう百名山・槍ヶ岳山頂(3180m)に到着。 残念ながらガスっていて、全く展望はききません。 暗くならないうちに、写真だけ撮って、速攻下山します。 さすがに下りは早く、17時40分には槍ヶ岳山荘に下りてきました。 この日、槍ヶ岳山荘までたどり着いた選手は、昨日までの4名に、 薬師岳山荘出発のIさんを加えた5名。 ハイシーズンとあって、槍ヶ岳山荘はすごい混みよう。 夕食は20分交代の入れ替え制。我々の夕食は19時から。 待ちきれずに自販機で缶ビール(500円)を買って飲みました。 寝る場所も2つの布団に3人の割り当て。 それでも、廊下に寝ている客もいましたから、まだマシなほうです。 この日は猛烈に鼾をかく客がいて、よく寝られませんでした。 |