当日は7時に自然に目が覚めました。 12時スタートなので、まだたっぷり時間があります。 カーテンを開けると、前日よりはかなり気温は下がっているものの、 気持ちの良い青空が広がっています。 まずはホテル最上階の大浴場で朝風呂。 「今日は頼むぞ」と自分の身体に話しかけながら洗いました。 それからホテルレストランの朝食バイキングへ。 とり飯、だんご汁など、大分の郷土料理を含む料理を、 ご飯をおかわりしつつ、しっかり食べました。 部屋に戻り、まずは(大)問題を解決。 それからデサントのウォームアップジェルで脚を入念にマッサージし、 筋温を上げて毛細血管を活性化させます。 このジェルはすぐ乾いて、その上からテーピングもできるので便利です。 ニューハレのVテープで腰にテーピング、 Xテープで横ブレ防止とアーチサポートのために足にテーピング。 さらに擦れ防止のためにプロテクトS1を乳首と股、足の指に塗ります。 ウェアリングは、上は以下の3種類を用意しました。 長袖パターン:X-Bionic・トレイルランニング・ハンディンガー長袖 半袖+アームウォーマーパターン: パタゴニア・フォアランナー1/4ジップ半袖+ザムスト・アームスリーブ ランシャツパターン:パタゴニア・エアフロー・スリーブレス 下は、別大国道の風を受けてトイレが近くなったり、 筋温が下がるのを避けるために、ランパンではなく、 X-Bionicのタイツ+ボックスパンツの組み合わせを選択しました。 X-Bionicは今回の秘密兵器で、スイスの研究所が開発し、 イタリアのメーカーが作っている機能性ウェアです。 現在日本では売っていないので、海外通販でドイツから個人輸入しました。 暑さ寒さの両方を調節できるのがこのウェアの最大の長所です。 人間の身体は体温調節にエネルギーの7割以上を費やしてまで、 深部体温(口腔内体温)を37℃に保とうとしているそうです。 最適な深部体温が保たれた身体は、高い効率で栄養をエネルギーに変換し、 高度なスポーツパフォーマンスを発揮できるとのこと。 別大のような大会では、ほとんどの選手がランシャツ・ランパン姿なので、 タイツ姿はちょっと恥ずかしいかな、とも思いましたが、 機能性重視でいくことにしました。 整列時に周囲を眺めたら、タイツ姿の選手が他にもいるにはいましたが、 まあ、100人に1人ぐらいの割合だったでしょうか。 シューズは、アディダスのアディゼロTAKUMIーREN。 オリンピック選手のシューズをつくり続けてきた現代の名工、 三村仁司さんのつくったシューズです。 準備が整ったところで、カステラを食べてカーボローディング。 ホテルを出て9時過ぎに大分駅前から選手用シャトルバスに乗り、 20分ほどでスタート会場のうみたまごに到着。 まずは選手用更衣テントに荷物をおいて、ウォーミングアップエリアの 海沿いのボードウォークで軽く体操。海が日に照らされて輝いています。 それから軽くジョグして、再び(大)問題に取り組みます。 いわゆるマンモス大会とは異なり、トイレも十分な数があって、 あまり待たないのはとてもありがたいです。 ちょっとお腹もこなれたので、最後のカーボローディングでバナナを食べ、 代謝向上のためにスーパーヴァームパウダーを摂取します。 水はレース当日はどうしても緊張のためにのどが渇いて、 過摂取する傾向にあるので、トイレを避ける意味もあって、 あまり積極的には飲みませんでした。 また軽くジョグ。 まだ上は長袖+ジャケットを着たままです。 だんだん日差しが強くなってきてじんわり汗が出てきました。 さすがに長袖では暑そうです。 結局、ウェアは、半袖+アームウォーマーでいくことに決めました。 ウエアが決まったところで、流しや動きづくりをして ちょっと心拍数を上げます。 11時に荷物を自衛隊のトラックに預けます。 預けた荷物はゴール地点の大分市立陸上競技場に運んでくれるのです。 11時35分にプレラインナップ。 別大マラソンの整列は、厳密に持ちタイム順になっています。 前日の受付時の案内に各自の整列位置が記載されており、 私の場所は24番プラカードの69列8番目です。 10分前にスタート地点に移動。 ヘリコプターが上空を飛び回り、テレビ中継のクレーンカメラが動いて、 「さあ、いよいよ」という雰囲気になってきます。 1分前。辺りはは静寂に包まれ、何とも言えぬ緊迫感が漂います。 「リラックス、リラックス」と言い聞かせながら、身体をゆすります。 10秒前。なぜか英語で、「On Your Mark」の声が響き渡ります。 12時ちょうどに号砲。 いよいよ勝負レース、別大マラソンのスタートです。 マラソンはスタートに立つまでが大変です。 ここまで無事にこれたことに感謝しながら、スタートを切りました。 |