落語で「本当かい、夢じゃないのかい...(自分で頬をつねって)イッテテ、夢じゃねえんだな」なんて場面、理解されなくなるのかなぁ、もうすでに一部ではわかってないのかもしれない。
紀夫は家族に会えることを一途に考えて苦労の末帰ってきたのだその当人が「夢?」なんて思うわけない。そんな脚本なの?ディレクターさんそんな演技させたの、役者さん納得してやったの?
不思議だ、昭和の神戸育ちのカブキは見るたびにどこか腑に落ちないところがある。人気に乗じて粗製乱造はいただけませんよ。
今の朝ドラ「べっぴんさん」、昭和生まれも多く見ていると思うが何か物足りないというか突っ込みが浅いととうかイライラしませんか? 今朝の「あさイチ」視聴した結果その元凶を知った思いでした。 要はディレクターから俳優まで昭和生まれが居ないということです。ゲストは紀夫役の若手俳優でしたが彼が何気なく「知らない時代を全員手探りで苦労している」と吐露したのです。 そうかそれで"臭い"を通り越したあの演技に至ったのかと納得しました。その場面は昭和生まれ(それ以前)の皆さんは全員気になってまだ頭の片隅に残っている筈、紀夫が戦地から帰って来てすみれを目にするシーンです。 紀夫はなんと自分の頬をつねりましたね。「なんで?」と思ったでしょう、家人なぞは”今回のは面白くない”とめったに番組を見ないのがたまたま見かけて前後も知らないのに「反対じゃないの!(やるならすみれでしょう)」とすぐ言ってのけました。 本件が脚本にまで遡るのかどうか知りませんが、あの状況であの役のあの所作を誰も疑わないのは時代考証以前、日本文化の継承上問題ですよね。 先日のツルカメの接吻事件でもそうだが、このあたりを何も言わずに見過ごす同世代の方々に警鐘を鳴らしたい。何も知らない海外からのリップサービスに乗ってるうちに「日本文化は死滅しつつある」と。 |