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2009年01月20日(火) 
日曜日、明石の運院免許更新センターに免許の書き換えに行ってきた。姫路警察だと申請して1ヶ月後に講習と受領に行くという二度手間がかかり、また受付で半強制的に交通安全協会に入会させられる。勇気を出して「NO!」と言えばいいのだが、警察官を背中に書類受付しているおばさんの迫力は凄い。なにより紋切り型で強引だ。明石では「入会したい人はどうぞ」と別窓口が用意されているので、自分の意志で支払いを決定できる。

なぜ協会に入会しないのかというと、違反講習で協会のおっさん(元警察官)とのやりとりで激高して激しく口論になった経験があったり、安全教室などの社会事業は評価するものの会計が未だに闇に隠されていることである。天下りの温床になっているのは、協会の人員構成と仕事ぶりをみれば明らか。小市民としては、せめての抵抗として「改善要求」に代えて拒否したというところ。実は長男に教えてもらって、今回初めての経験だった。

「安全協会」が今日の主題ではない。更新され受け取った免許証が、大きく3点変わっていた。ひとつは普通免許だった人は(限定)中型免許になっていること。IC免許証となって少し厚手になっていること。その機能を活かして表面の本籍地や裏面の賞罰表記がなくなった(ICチップに収容)ことである。一見、便利になるような気がするが、警察署以外でこのICチップの内容を利用できそうもなく、制作料で数百円更新費用が高くなっていることを考えると、どこかのチップメーカーと警察官僚の関係を探ってみたくなるのが心情というものだ。ICチップによって「消えた情報」について考えたい。なんと長い前ぶりだったことか。ここまでなんとか生き延びてくれた読者のみなさんに感謝する。

「賞罰が消えた」ということについては、自分が誉めて貰う機会なんてまずないのであまり興味はないが、表彰された人にはやはり寂しいだろう。対して「罰」が消えたのは重大違反者にとってはありがたいことに違いない。しかし、自分が冒した過ちを反省させるハンデとして表記が存在していたとすれば、今回短絡的にICチップの中に隠してしまうことが良かったのかとも思う。

「本籍地」については、もともとなぜ「番地まで」表示する必要があるのか不思議だった。免許証はライセンスだけでなく証明書としても利用される。氏名」「年齢」「現住所」という個人情報を確認するには、もっとも優れたカードと言っても差し支えない。更新の際に、都度確認が行われているからだ。しかし、証明書用途で本籍地を番地まで利用したという事例を私は知らない。

逆に本籍地が明確になることによって、不都合や被害が生じたり、精神的なダメージを受ける人たちがいる。いわゆる非差別部落出身の方々で、その方々に対する人権差別につながりかねない過度の情報公開は決して行われるべきではない。この一点で、今回の免許証ICチップ化については大きな意義があると思う。

これに対して、SNSの自己プロフィールの中にある「出身地」欄の存在について異議を唱える人たちがいるらしい。もともとこの欄は必須項目ではないので空欄でも差し支えなく、記入できるのは「都道府県と市町村」までで非公開にもできる。また「出身地」であって「本籍地」ではない。いわば私の場合なら生まれてから数回した訪問したことのない本籍地の「島根県益田市」か、物心つくまで生まれ育った出生地の「福岡県飯塚市」か、学齢前からずっと居住し愛着のある「兵庫県姫路市」か、いずれを書くのも自分の自由な選択である。

この項目の存在が、免許証の本籍地と同様に「精神的被害を及ぼす可能性がある」という考え方があるらしい。ほんとうにそうなのだろうか。秘匿する権利は認められていて、公開する情報は大ざっぱ(市町村まで)で特定できず、非公開なら検索にもかからないし、「出身地」は「本籍地」を指すものではない。こうなるともう「過剰反応」といえるのではないだろうか。同じ論法で反論すれば、不利益を与える心配がないものを制限してしまうことは、情報を公開したい人の権利を侵害していないだろうか。広く意見を聞いてみたいものである。

閲覧数5,271 カテゴリ管理者のつぶやき コメント17 投稿日時2009/01/20 06:17
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コメント(17)
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  • 2009/01/20 09:00
    Hiro2006さん
    本籍地の表記は確かになくなりましたよね。
    自分も先週更新後の免許証をもらって来た時に見てました…。
    窓口では、免許証とは別に紙を1枚渡されて「本籍地を確認して、間違いなければそのまま目の前のシュレッダーに掛けて下さい…」ということでした……。

    免許証に表記しないのら記載欄も無くしてしまえば良いのに…と思ってました。
    次項有
  • 2009/01/20 09:38
     一役人の立場で申し上げます。

     情報としての「本籍地」は、とても怖いところがあります。

     銀行で口座を開設するときなど、身分証の提示を求められるのは、もはや日常化しています。

     そのようなとき、私も以前は免許証を提示していましたが、今は写真付きの住民基本台帳カード(あまり普及していないのが難)を使用しています。

     なぜなら、私の免許証は、22年までバッチリ、本籍地が表示されているからです。

     相手が免許証のコピーを取りたいと言った時は、断固、拒否していました(います)。
     住民基本台帳カードには、本籍地が記載されていませんので、こちらを使用します。

     戸籍事務の経験のある一役人としての実感ですが、「住所は第三者に知られても実害はほとんどない。しかし、本籍地は、悪用された場合、自分一人ではなく、同一本籍人(妻子)はもちろん、親、兄弟の情報まで、すべてを手繰り寄せることが可能。」ということです。

     実感と書きましたが、事実、可能です。

     実際、役所では、身寄りのない方が亡くなられた時など、本籍を確認し、その上でご遺族を捜す手段として活用することがあります。

     住民票では探すことができません。
     必ず戸籍謄本(全部事項証明書)を使用します。

     「こたつねこ」さんのおっしゃるとおり、出身地と本籍地はまったく別のもので、私の勤務する自治体では、約半数(20万人超)の方の本籍地が都(県)外にあります。

     「出身地を知られたくない。」という方が実際にいらっしゃるのは理解できないこともないのですが、出身地を公開することで、それまでまったく面識のなかった人と、「同じ出身地」ということで、新たな交流ができることもあると思います。

     SNSの世界では、ご自身の意思と責任で、公開か非公開を判断されればよろしいのではないでしょうか?
    次項有
  • 2009/01/20 10:51
    運転免許歴20年ですが、今まで一度も安全協会に入ったことがありません。
    おばちゃんもあまり勧めてきません。
    「怖いオーラ」が出ているのかもしれん。
    これが縁遠い理由かもしれん・・・。

    本籍地の件、あまり深く考えたことがなかったです。
    結婚したら、本籍地って、たいてい変えることができるんですよね、特に女性は。
    身分証明書にも普通に免許証を使ってました。
    もちんコピーもとられてます。
    レンタルビデオ屋の会員証もコピーとりますよね。
    今まで無防備だったのかと考えさせられました。

    次項有
  • 2009/01/20 11:15
    > Hiro2006さん
    本籍って、いつから免許証に記載されるようになったのでしょうか。最初からだったらいつ頃で、それはなんの用途だったのでしょう。単なる交通違反の取り締まりのためなんだったら、昔から「本籍欄」は不要だったような気がします。そもそもを知りたくなってきました。
    少なくとも、現代おいては表記する必然性は感じられませんね。そのうち枠も消える運命だと思います。
    次項有
  • 2009/01/20 11:20
    > まろ(かつしか)さん
    まろさんはさすがにプロですね。勉強になりました。証明書には住基カード..なるほどです。

    SNSの「出身地」欄の運用については、さらにいろんな側面からご意見をお聞きしてみたいのです。すでにOpenSNPのグループものべ2万人近いユーザーが参加されています。その方々の個人情報を預かるとなると、運営・管理は一層、慎重かつ公平を旨として頑張らなくてはと感じます。
    次項有
  • 2009/01/20 11:24
    > にゃお平さん
    嫁入り前の娘が、個人情報を安易に露出してはいけません。今後は免許証の写真にもモザイクをかけたものを、コピーにまわしてください(笑)。

    明石の更新、凄い行列でしたがとてもスピーディでした。8時50分に受付開始して、10時30分には講習も終えて新しい免許証を手にしていました。ぼくは次も明石にいきますねん。
    次項有
  • 2009/01/20 12:11
    私は本籍地を消されて不便な思いをしました。

    パスポートの書き換えに行ったら本籍地を書く欄がありました。地番がうろ覚えだったので免許証で確認しようと思って見たら、本籍の欄はブランクでした。
    次項有
  • 2009/01/20 17:04
    > こたつねこさん

     openSNPの最大の長所である実在性の確保の観点から、入会時のフォームで正確な個人情報を入力しそれを確認することは、重要かつ必要なことだと思います。
     また、地域SNSの目的である交流の輪を広げるために、その手段として、実在性の判断に使う情報以外の情報も、入会希望者本人の意思と責任で、判断していただければいいのではないかと思います。

     ただ、のべ2万人近いユーザーの大切な個人情報の適正な運営・管理の観点から、収集する個人情報は、上記の二つの観点を満たすものでも、できるだけ最小限の範囲にすべきかなと思います。

     ここで話題になっている「出身地」という入力項目ですが、openSNPで人権にも配慮した設計であることは大変よく理解できますが、「出身地」という入力項目それ自体に、つらい思いや不愉快な思いなど精神的プレッシャーを感じたり、入力することをためらうような方がわずかであってもいらっしゃれば、そういう方により配慮した方法も考えなければいけないのではないかと思います。
     この情報の入力項目がフォーム上必ずなければならないだろうか、「自己紹介」を利用していただいても充分交流の輪を広げる糸口になるのではなかろうか、と思うのですが、いかがでしょうか?
    次項有
  • 2009/01/20 18:53
    出身地を自分で自由に解釈できるのであれば
    出身地 ⇒ ゆかりの地
    にするというのはどうでしょう。


    次項有
  • 2009/01/20 20:09
     SNSの世界に限りませんが、新たな交流を求めようとした場合、その交流のきっかけとなる情報のいくつかは、自身の意思と責任で公開しなければならないと思います。

     SNSの世界で交流する相手が、以前からの知り合いで、日常的にもよく顔を合せている人だけでは、SNSの機能を使っているとは言い切れないのではないでしょうか。

     私のように、東京都出身、千葉県在住の人間で、「ひょこむ」以外、これといって兵庫県とは縁もゆかりもない者の場合、「ひょこむ」の皆さんとの交流のきっかけは、まず、自分の情報を発し、少しでも関心を持っていただくことからだと思っています(少し生意気ですが・・・)。

     出身地の公開が是か否かということですが、「こたつねこ」さんの最初の記事にあるとおり、もともと入力必須項目でもなく、入力しても公開・非公開を自身で選択できるのですから、自身の責任で判断されればよろしいかと思います。

     「必須項目でないのであれば、最初から入力欄そのものを削除する。」という考え方には同調できません。

     「この人は○○県△△市の出身なんだ。△△には、以前、旅行したことがあるので、××のことを聞いてみたい。」と思ったりするのは、私だけではないと考えたりするんですが・・・・。

     最後に、くどいようですが・・・。

     出身地と本籍地は、まったく異なるものです。
     本籍地は、みだりに他人に知られないように気をつけましょう!!

    次項有
  • 2009/01/22 11:25
    open SNPで、「出生地」欄を必須項目とせず、また、記入できるのは「都道府県と市町村」までで非公開にもでき、非公開なら検索にもかからないし、「出身地」は「本籍地」を指すものではない。というような入力者(入会希望者)の人権に配慮した設計になっていること、また、入力に当たってはその方の意思と責任を尊重し、その方の判断にまかせるべきという考え方もよく分かります。
     
     ただ、もう一歩踏み込んで、open SNPは招待を受けた方ならどなたでも暖かく迎える広場なんだな、ということを無意識のうちに伝える、つまり、項目の入力の判断で悩むような方を一人でも生まない方法はないでしょうか?

    次項有
  • 2009/01/22 11:49
    > white stone さん
    > ただ、もう一歩踏み込んで、open SNPは招待を受けた方ならどなたでも暖かく迎える広場なんだな、ということを無意識のうちに伝える、つまり、項目の入力の判断で悩むような方を一人でも生まない方法はないでしょうか?

    white stoneさんの問題意識、たいへんありがたく拝読しています。人のつながりに関わる仕組みを運営する不完全な人間としては、絶対忘れてはならない信念であり、欠かしてはならない理念なのだと思います。
    ただ「完璧」というのは、世の中には存在しないのもまた現実で、十分な配慮をした上で一般的に容認される範囲であれば、特定意見に対する措置は求めなくても許されるのではないかと思うわけです。
    わたしはこのような議論がオープンに、かつ真摯にできるこの場に誇りを持っています。ぜひ今回のご意見を下さった方には、地域SNSという場がどのような人たちによって支えられているのかを知って頂いた上で、再度ご発言を頂きたいと思います。
    次項有
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