幻の琉球自然薯「クーガ芋」の料理第2弾は、関西人のソウルフード「お好み焼き」。いつもはすり下ろした長芋を、タネに混ぜるのですが、桁外れのねばりを持つクーガ芋ですから、とても美味しいだろうということは予想していました。 使ったクーガ芋は、250グラムのジャガイモほどの大きさ。結果として家族4人でお腹一杯食べて、保存食が3枚できましたから、実際には200グラムくらいでよかったと思います。コストとしては250~300円くらいの原価になるので、長芋を使ったときとほとんど変わりません。 すり下ろしたクーガ芋は、ねっとりねとねとで真っ白。自然薯特有のアクもありません。ただ「山芋アレルギー」の人は、食さない方がいいですし、調理の際に手につくとかぶれることがあるといいます。わたしは素手ですり下ろしましたが、痒くなりませんでした。 お好み焼きのネタは、いつもの手順で、すり下ろしたクーガ芋に小麦粉・お好み焼き粉に、出汁醤油と牛乳、粉末かつお節を少し加えて混ぜたネタの元を入れて、固さを調整しながら千切りキャベツを加えました。いつもの長芋との違いは、適度に空気が混じって、ネタがフワフワにできあがることです。これでもう美味しいことは確定しました。 これを熱したホットプレートに乗せると、いい焼き音がします。ネタの上に淡路島の「葉も食べられる新玉葱」を刻んでたっぷり乗せ、豚バラをひいてネタを被せてひっくり返します。まるでパンケーキのような綺麗な焼き色がつきました。 焼き上がったお好み焼きには、地場の「名城ソース」のお好み焼きソースをかけます。以前は広島の「おたふくソース」を使っていましたが、名城の方が旨味の中にピリ辛が効いていて、美味しいように感じます。1枚は、おでんの具材の残りを刻んで、高砂の「にくてん」風にしましたが、淡路島の玉葱の葉が柔らかくてとても甘く、ピッタリの具材でした。 食感はもちもちふわふわでコクがあります。長いこと関西人をやっていますが、こんなに美味しいお好み焼きを食べた記憶はないくらい美味。クーガ芋料理の中ではイチオシのメニューでした。 |