ウィルスミスの映画は問題作、話題作が多いですね。
宇宙人侵略を撃退する「インディペンデンスデイ」
コンピューターロボットと人類の戦い「I・ロボット」・・・
いい味出してますね。
奥さんがお正月に借りてきたDVD。返却間際となって夜中に誘われて観賞した。ウィルスミス主演で、ホームレスがトレーダーとして成功する実話ベースのドラマであることくらいは、世間に疎い50歳のおぢさんでも知っていた。眠い目をこすりながら、それでもわくわくしながら、深夜のロードショーを楽しんでいた。 http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevide…happyness/ だいたいのあらすじはこうだ。頭の回転のいい黒人の主人公ウィル。奥さんは食堂や洗濯屋で働き、学齢前の一人息子がいる。職業は医療機器のセールスマン。会社勤めではなく、買い込んだ高額の携帯用レントゲン撮影機を売らないと生活していけない...でもなかなか売れない。 原題の「HAPPYNESS」は、一人息子を預けている中国系託児所の壁に書いてある落書き。「HAPPINESS」になりきれない、というより不幸が連鎖する家族を象徴しているキーワード。撮影機を盗まれたり、奥さんが出て行ったり、駐車違反で拘置所に放り込まれたり...さまざまな不幸に見舞われながらも、くじけず前向きに真面目に取り組むウィル。そしてけなげに父親を支えるひとり息子。そんな胸のつまる不幸なシーンがたんたんと続くのである。 全編の2/3くらいが過ぎた頃、ウィルにリッチマンからフットボールに誘われる幸運が。証券会社の研修でも少しずつ成績をあげて「彼にも幸運が」と思わせたと思ったら、また不幸のどん底に。ふたりはホームレスを体験し、教会に並んで一夜の住処を得る。いつになったらふたりに「幸せ」が訪れるのだろうと気を揉んでいると、すでに放映時間はのこり僅か。最後の最後に、証券会社の社員として登用されて、サンフランシスコの坂の上から手を繋いでダウンタウンに下りる親子の後ろ姿を映して、映画はエンディングを迎える...。 米国映画は、勧善懲悪・ハッピーエンドが取り柄。しかし、この展開はないやろ~。この映画ほど幸せな結末を演出するために、不幸を押し売りする。観ていてあまりに胸がつまり、ハッピーエンドにも爽快感は皆無。なんとも、評価の難しい作品だった。 先に観ていた次男曰く、「死なないフランダースの犬」。うまいこといいよるわ。しばらくロードショーはいりません。 |