今週の月曜日(4日)、大阪城のすぐ南にあるホテルで忘年会を兼ねた昼食会があり、その往き帰りに大阪城を歩いてきました。 往き(緑線)は天満橋駅から西外堀~南外堀に沿ってホテルへ、帰り(赤線)はホテルからバス専用駐車場~玉造口~本丸~京橋口を経て天満橋駅へ歩きました。
昼食会が始まる30分前に天満橋駅に着き、急いで大阪城の方へ向かいました。 外堀に沿った上町筋では真っ赤に紅葉したアメリカフウの街路樹が、ホテルの近くでは散り始めた銀杏の黄葉が、どちらもまだ見られる状態でした。 とっくに裸木になっているわが家の辺りに比べると、大阪の紅葉・黄葉は大分遅いようです。大都市では朝晩の冷え込みが郊外ほどではないからでしょう。
昼食会が終わり、送迎バスで森ノ宮駅に向かうみんなと別れて、僕一人大阪城内を歩くことにしました。 バス専用駐車場には20台ほどの観光バスが停まっていました。予想どおり、バスで来ている人のほとんどが中国人で、聞こえてくるのは中国語の大きな声ばかりです。 そんな中国人を相手に何かしている女性がいました。単なるパフォーマンスか商売なのか分かりませんが、不思議な光景でした。
玉造り口への坂道の途中で鮮やかな紅葉がありました。櫨(ハゼ)です。 この前で、中国人が入れ替り立ち替わり写真を撮っていました。大陸ではこういう紅葉は珍しいのかな?
桜門から本丸に入ったところで、ま新しい公衆便所へ入りました。 男用の小便器の前には壁がなく(ガラスも)、石垣が直に見えます。優れた設計だとは思いますが、《真冬の風の強い日は寒いやろなぁ》 と思いました。 (笑)
天守閣の手前右側にレトロな建物があります。これは旧陸軍第四師団司令部として建てられた建物で、終戦後は大阪市警の庁舎になり、その後大阪市立博物館として長く使われていましたが、大阪歴史博物館の開館と同時に閉館し、今年10月に商業施設を中心とした複合施設「MIRAIZA」として生まれ変わりました。https://www.miraiza.jp/ この日は時間がなかったので玄関を入っただけで外へ出ましたが、次に来るときにはゆっくり探索するつもりです。
天守閣の西を通って一段低い「山里丸」へ下りる途中、鮮やかな櫨(ハゼ)の紅葉を見ました。大阪城内の紅葉は楓より櫨が目立ちます。
内堀に架かる極楽橋から堀を見ると、屋形船が航行していました。「だんじり」を模した金色の屋根は、あまりいい趣味だとは思えません。 橋を渡って外堀り沿いに京橋口まで歩きましたが、ここから見る天守閣もなかなかいい姿です。
京橋口のすぐ手前まで来ると、銀杏の落ち葉で金色の雪が積もったような景色でした。 西外堀と北外堀を隔てる堤を歩いているとき、植え込みで鈴生りになった黄色い実が目に入りました。これはトベラの実ですが、そのうちのいくつかは実が割れて、真っ赤なゼリー状の膜に覆われた種が見えていました。 西外堀を見ると、石垣に生えた木にも紅葉しているものがあり、往きに通った上町筋の紅葉も見えました。
この日は曇り空からときどき細かい雨が降ってくる天気だったので、鮮やかな写真は撮れなかったけれど、初冬の大阪城をゆっくりと楽しむことができました。 |