1,331万kW/1,602万kW (05/26 14:00)
83%
■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=174047
2011年08月27日(土) 

梅雨から秋にかけては台風の影響もあって大雨が降ったり暴風が吹いたりすることが多く、警報や注意報の出される回数は他の季節とは比較にならないほど多いものです。

ラジオやテレビの気象ニュースを聴いていると、天気予報の場合は都道府県単位で、面積の広い都道府県の場合は兵庫県北部、兵庫県南部というふうに、大きく分けて発表されます。

ところが、警報や注意報の場合は更に狭い範囲に分割されて発表されるのが普通です。そして、昨22年度からは、最近増えている局地的豪雨などの警報・注意報は市町村単位で出されることになり、そういう機会に接することも多くなています。

 

僕が住んでいる京都府では府域が7つの区域に分けられています。わが家は八幡市にありますから、この地図でいうと「山城中部」にあたります。何となく分かる気もしますが、聞いただけでは分からない人も多いのではないかと思うのです。それはこの「山城中部」という名称にあるのです。これは気象庁が命名した呼び名で、一般に使われている地域名ではないからです。

われわれは市町村単位で認識もし表現するのが普通だからです。大体「山城」というのは京都市以南の地域、つまり昔の「山城の国」にあたるのですが、その北部にあたる京都市は「京都・亀岡」に区分されていて、山城は中部と南部しかないというのもおかしなものです。尤も、小さな市町村を一まとめにするためにいろいろ考えた結果でしょうが、分かり難いことには違いありません。特に都市化現象の顕著なこの地域には大阪辺りから移ってきた新参者も多く、「山城」と言われてもピンとこないのではないでしょうか。

 

同じことが兵庫県の場合にも言えます。兵庫県は8つの地域に分割されていますが、ここの名称も分かり難いものがあります。「播磨北西部」「播磨南西部」「播磨南東部」というのは何となく分かりますが、「北播丹波」の場合、「丹波」は分かるけれど「北播」とは一体どこを指しているのかということです。そして「なんとなく分かる」と言っても、その境界線がどこにあるのかは人によってとらえ方が異なるでしょう。例えば、福崎町などはどこに入るのか迷うのが普通でしょう。

それと「阪神」にも問題があります。阪神という地名は神戸市と大阪市に挟まれた区域を指すのが普通ですが、ここでは神戸市も含まれているのです。だから、「阪神に大雨洪水警報が出されました」という報道を聞いたとき、神戸市に住む人の何割かは《うちには関係ないわ》と思うかもしれません。大阪市のように神戸市も一つの区域として独立させるべきでしょう。

 

地域名の付け方で面白いのが福島県です。ここでは県域を大きく3つに分けていますが、海側から「浜通り」「中通り」「会津」と命名されています。「通り」というのは、我々の常識ではもっともっと狭い範囲に使う言葉だと思いますが、こんな広範囲の地域に使われているのです。それにもう一つ、「浜」⇒「中」ときたら「山」とくるのが日本語の常識だと思いますが、そうはなっていない。福島県民にとって、「会津」には特別の思いがあるのかもしれませんが・・・。

いつも言うことですが、お役人様の頭脳は一般人とは異なっているようです。 (笑)

 

 

区域の分け方にはもう一つの問題があります。例えば神戸の場合、六甲山の北と南では気象は大きく異なります。北区に住むEvaさんのブログに天気に関することがよく出てきますが、気温や風雨などが神戸の旧市街地とは全く違うことが分かります。神戸の場合は上に書いたように独立させるとともに、更に六甲山を境に2つに分割すべきなのです。それと同じ意味で三田も「阪神」に入れるのはおかしいでしょう。三田の気象が芦屋や尼崎と同じだとは到底考えられません。

京都市も同じです。我々が普通「京都」と呼んでいる北山以南の市街地と、鞍馬以北の山間部では全く気候は異なります。特に僕がよく行く花背などは、もう少し行くと福井県ところですから気象的には京都とは言えません。だから京都市も少なくとも八瀬辺りで北と南に2分割すべきです。その代り、あまり違いのない「山城中部」と「山城南部」は一緒にする。その方が理にかなっていると思うのです。

 

こういうことを言っていると、《いくらでも区域が増えるではないか》という意見も出てくると思いますが、逆の例もあります。それは徳島県です。徳島県は面積は兵庫県の半分しかありませんが7つの区域に分けられています。そして最小単位の市町村でも、つるぎ町と美馬市はそれぞれ2つに分割されています。地図で見ただけではそれほど気象の違いがあるとは思えませんが、いろいろ考えての結果でしょう。

徳島県の場合で、逆にいくつかの区域をまとめた方がいいのではないかと思うことがあります。それは沿岸地域の3つの区域です。警報・注意報の放送で度々出てくるのですが、ほとんどの場合、「徳島・鳴門」「阿南」「海部」と一まとめで出されるのです。《いつも一緒なら分ける必要なんかないやろ》といつも思うのです。

 

以上、地域名の問題、区域分けの問題など、日ごろ疑問に思っていることを素人なりに書いてきました。そしてこれらは地方気象台ごとに差のあることが分かりましたが、気象庁として統一した基準があっての結果なのかどうか疑わしいところです。

しかし、こういうことは気象庁や各地方気象台のホームページを見ないと分からないことです。ホームページを見ることのできない人はどうすればいいんでしょうか。

 

さて、皆さんのお住まいの地域はどこにあたるのか、分かりますか?

99%の人が「分かる」ということであれば幸いなことです。

 

長いブログを最後までお読みいただき、ありがとうございます。


閲覧数633 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2011/08/27 10:45
公開範囲外部公開
■プロフィール
jamjamさん
[一言]
定年退職して20年以上経ちましたが、40年やってきた土木屋の根性は…
■この日はどんな日
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み